【二字熟語】
為体
「体たらく」とも書く。
【読み方】
ていたらく
【意味】
ありさま。ようす。ざま。現在ではののしったり自嘲をこめたりして、好ましくない状態にいう。
【語源・由来】
名詞「体(てい)+断定の助動詞「たり」のク語法。
【類義語】
醜態、失態、ざま
為体(ていたらく)の使い方
健太くん。逃げ帰ってきたの?
だって怖かったんだよ。
何たる為体。空手部の部長が聞いてあきれるわ。
空手部の部長だからって、みんながみんな気が強いわけじゃないんだよ。
為体(ていたらく)の例文
- 今季は10戦全敗という為体だった。
- 何という為体だ。
- 私としたことがこの為体だ。
- 真昼間から仕事をしないで酒を飲む為体。
- 選挙で議席の過半数を割った為体を情けなく思う。
「為体の知れない」は漢字間違い?
「為体」と同じ漢字表記で「為体(えたい)の知れない」という表現があります。こちらは「為体」と書いて「えたい」と読みます。
「為体(えたい)」は一説によると「為体(ていたらく)」の音読「いたい」の転とされています。「得体(えたい)」とも書き、こちらの方が一般的に使われることが多いです。
「為体(えたい)」とは「ほんとうの姿や性質。実体。正体。」という意味です。
「為体(えたい)の知れない」は、よくわからない、正体が分からないという意味で使われます。
【例文】
- 為体の知れない物体が空から降ってきた。
- 為体の知れない生物が海岸に打ち上げられていた。
- 為体の知れない恐怖を感じる。