【二字熟語】
深刻
【読み方】
しんこく
【意味】
①事態が容易ならないところまできていること。また、そのさま。
②容易ならない事態と受けとめて、深く思いわずらうこと。また、そのさま。
③考え・表現などが深いところにまで達していて重々しいこと。また、そのさま。
④無慈悲で厳しいこと。むごいこと。また、そのさま。過酷。
【語源・由来】
「深」は「程度がふかい。」
「刻」は「むごい。ひどい。きびしい。」
【類義語】
痛切
【対義語】
些細、楽観、軽微
深刻(しんこく)の使い方
健太くん。最近食欲がないみたいね。
人に言えない深刻な問題を抱えているんだ。
私にも言えないの?
言えないんだ。何とか自分で解決するよ。
深刻(しんこく)の例文
- 深刻な悩みを抱えている。
- 状況を深刻に受け止める。
- 深刻な事態に陥る。
- 深刻な財政危機に陥った。
- 健太くんが今回の深刻な事態を招いた。
「深刻」と「重大」「真剣」の違いは?
「深刻」に似ている語に「重大」と「真剣」があります。
「深刻」と「重大」の違い
「重大」は、
①事柄が普通でなく、大変な結果や影響をもたらすような状態であること。また、そのさま。重要。
②軽々しく扱えない、大切な事柄であること。また、そのさま。
③重く大きいさま。
という意味です。
「深刻」は、事態が悪化しているさまをいい、「重大」は、大変な結果や影響をもたらす状態をいう点が違います。
「深刻」と「真剣」の違い
「真剣」は、
①本物の刀剣。木刀や竹刀 (しない) に対していう。
②まじめに物事に対するさま。本気で物事に取り組むさま。
という意味です。
「真剣」は、本気で取り組むことをいいます。「深刻」は、事態が悪い方向に向かっていることをいい、悪い意味で用いられることが多いです。
このことから、「真剣」と「深刻」は意味が違います。