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「慈雨」の意味と使い方や例文!「干天の慈雨」とは?(類義語)

【二字熟語】
慈雨

【読み方】
じう

【意味】
ほどよく物をうるおして育てる雨。ひでりつづきのあとの雨。甘雨。

【語源・由来】
「慈」は「いつくしむ。かわいがる。めぐむ。」「慈雨」は「めぐみの雨」のこと。

【類義語】
甘雨、恵みの雨、干天慈雨

「干天の慈雨」とは?

慈雨」を用いた語に「干天の慈雨」があります。

干天の慈雨」は「旱天の慈雨」とも書き、「ひでりの時に降るありがたい雨。苦しい時の救いや待ち望んでいたことの実現にいう。」という意味です。

「干」は「日照り」、「干天」は「日照り続きの空」の意味です。類似表現に「日照りに雨」「闇夜の灯火」などがあり、困っている時や苦しい時の救いを意味します。

慈雨(じう)の使い方

ともこ
落ち込んでいた時にことばをかけてくれてありがとう。
健太
何か言ったかな?
ともこ
健太くんの言葉が慈雨のように私の心に染み込んで悲しみから立ち直ることができたのよ。
健太
大したことはしていないけれども元気になったようでよかったよ。

慈雨(じう)の例文

  1. ともこちゃんの優しさが慈雨のように降り注いだ。
  2. 本は慈雨のように人に恵みをもたらしてくれるものである。
  3. 慈雨のごとく優しい言葉を注いでやった。
  4. 思いやりは慈雨のようにともこちゃんの冷え切った心に降り注ぎ溶かしていった。
  5. 願いが通じたのか、日照り続きの田畑に慈雨が降り注いだ。