瑕疵の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
瑕疵
【読み方】
かし
【意味】
①きず。欠点。
②(法)行為・物・権利などに本来あるべき要件や性質が欠けていること。意思表示の取り消し、売主の担保責任などの前提となる。
法律の話しになると、たとえば家や車を買ったら、何か隠れた問題があった場合に「これは瑕疵やな」というふうに指摘することがあるんやろな。要するに、完璧やない部分や問題点を指す言葉やな。
【語源・由来】
「瑕」「疵」ともに「きず。あやまち。」の意。
【類義語】
欠点、不具合、欠陥、難点、不備、短所、きず
瑕疵(かし)の解説
「瑕疵」という言葉は、何かが完璧ではない、あるいはちょっとした欠陥や不備があることを示す言葉なんだよ。
1つ目の意味は、物や人にある「きず」や「欠点」を指しているんだ。たとえば、新品のはずの服に小さな穴が開いていたり、計画にちょっとした問題があったりするときに、その欠陥や不備を「瑕疵」と呼ぶことができるよ。また、「過失」のように、人が何かを間違ってやってしまうことも「瑕疵」と言うことができるんだ。
2つ目の意味は、法律の世界で使われることが多いんだ。「法律上、なんらかの欠点や欠陥のあること」というのは、たとえば契約や取引の中で、その行為や物、権利などに何かしらの問題や不備があることを指すんだよ。
これに関連して、例えば不動産の売買で、売っている家に何かしらの隠れた欠陥があった場合、それは法的に「瑕疵」として扱われ、買った側がそれを知らなかった場合、取引を取り消したり、売った側に補修を求めることができるんだ。このときの「瑕疵」は、契約を結んだときの意思表示に問題があったり、売主がその物件の問題を隠していた場合など、取引における欠陥や不備を指しているんだね。
だから、「瑕疵」という言葉は、日常生活でも法律の中でも、物や行為にある欠陥や不備を指すときに使われるんだよ。
瑕疵(かし)の使い方
瑕疵(かし)の例文
- ともこちゃんの証明に瑕疵が見当たらなかった。
- デパートでは商品に瑕疵がないか念入りにチェックされる。
- オンライン内見では、不動産の瑕疵を見つけることができない。
- 心理的瑕疵がある物件なので格安です。
- 法律上、強迫によってなされた意思表示は瑕疵あるものとされる。
「瑕疵」と「過失」の違いを解説
「瑕疵」に似た意味の言葉に「過失(かしつ)」があります。
「過失」は「あやまり。しくじり。」という意味で、法律用語としては「注意を欠いて結果の発生を予見しないこと。」という意味です。
「瑕疵」は「物のきずや欠点」
「過失」は「人のあやまち」
という点です。
「瑕疵」は「不動産用語では住宅の欠陥や欠点のこと」をいいます。
「過失」は「法律用語では人の不注意の結果おかした失敗のこと」をいいます。
一方、「過失」とは、まず、不注意などで起きる失敗やミスのことを言うよ。そして、法律においても使われるんだ。私法では、実際に知っているべき事実を知らなかったり、刑法では、不注意で犯罪が起こるような態度を取った場合のことを指すんだ。
「過失」は、ざっくり言うと、不注意からくるミスや失敗を指すんや。そして、法律の中でも使われてて、物事をちゃんと認識せんかったり、悪いことを防ぐのに失敗した場合の落ち度を指すわけやな。
また、法律の世界で使うと、何かの欠陥があることを指し、売買などで問題となる前提条件として考えられることもあるよ。