【二字熟語】
油断
【読み方】
ゆだん
【意味】
たかをくくって気を許し、注意を怠ること。
【語源・由来】
「北本涅槃経」二二の「王、一臣に勅す、一油鉢を持ち、由中を経て過ぎよ、傾覆することなかれ、もし一滴を棄せば、まさに汝の命を断つべし」からという。一説に「ゆた(寛)に」の音変化とも。
【類義語】
呆然、軽率、うっかり、ぼんやり、慢心
【対義語】
警戒、留意、注意、用心
油断(ゆだん)の使い方
健太くん。絶対勝てる試合だったのに何で負けたの?
油断していたからだね。
相手チームを格下だと思って油断していたんだ?
反省するしかないよね。
油断(ゆだん)の例文
- 油断したすきに盗まれた。
- 敵の油断をつく。
- 油断も隙もあったもんじゃない。
- 油断大敵、最後まで気を抜いてはいけない。
- 健太くんは油断のならない男です。
「油断大敵」と「油断禁物」の違いは?
「油断」を用いた表現に「油断大敵(ゆだんたいてき)」「油断禁物(ゆだんきんもつ)」があります。
【それぞれの意味】
「油断大敵」・・・油断は失敗のもとであるから、大敵である。油断して失敗を招くのを戒めた言葉。
「油断禁物」・・・油断してはならない、油断しない方がいい。
「油断大敵」も「油断禁物」も、油断して失敗を招くのを戒めた言葉である点は同じです。
しかし、「油断大敵」は、「油断」することは敵であるとみています。
対して「油断禁物」は、「油断」をしないよう戒めているニュアンスが強い点が違います。