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「汚辱」の意味と使い方や例文!「侮辱」との違いは?(類義語)

汚辱の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
汚辱

【読み方】
おじょく

【意味】
地位・名誉などをけがされることによる、はずかしめ。

二字熟語の博士
「汚辱」という言葉は、自分の名誉や地位が傷つけられて、恥ずかしい思いをすることを表すんだよ。
助手ねこ
そやな、それはつまり、「誰かに自分の名前や地位をけがされて、恥ずかしい思いをすること」やな。

ようは、誰かに自分のプライドを傷つけられた感じやな、この「汚辱」ってやつは。

【語源・由来】
「汚」は「行為・評判などをけがす。けがれる。」
「辱」は「体面を傷つけ、くじけた気持ちにさせる。はずかしめ。はじ。」

【類義語】
侮辱、凌辱

汚辱(おじょく)の解説

カンタン!解説
解説

「汚辱」という言葉は、自分の名誉や地位などが傷つけられて、恥ずかしくなること、またはそのような状況を指すんだよ。これは通常、他人によって不名誉な行為がなされた結果、自己の尊厳が損なわれるような状況を表すんだ。

例えば、「汚辱をこうむる」という表現は、「恥ずかしい事態を経験する」や「名誉が傷つけられる」といった意味になるんだ。

だから、もし誰かが自分の評判を傷つけるようなことをしたり、あなたの名誉を汚したりすると、それは「汚辱をこうむる」と言えるんだよね。

汚辱(おじょく)の使い方

健太
僕の母さんは名家の娘だから、平民である父さんとの結婚は汚辱と考えていたみたいよ。
ともこ
よく結婚生活が続いたわね。
健太
父さんがとても良い人だったからだろうね。
ともこ
人柄の良さに名誉は勝てないわよね。

汚辱(おじょく)の例文

例文
  1. 健太くんは、汚辱の日々に耐えた。
  2. 汚辱にまみれた人生だった。
  3. 汚辱を乗り越え、一歩一歩前に進む。
  4. 栄光と汚辱が入り交じる。
  5. 学位を授与された者が、その名誉を汚辱する行為があったとき、学長は学位の授与を取り消すことがある。

汚辱の文学作品などの用例

  1. ・・・その名家に、万一汚辱を蒙らせるような事があったならば、どうしよう・・・ 芥川竜之介忠義

  2. ・・・ないのに、いくら私が汚辱を感ずるような事があっても、けっして助力・・・ 夏目漱石私の個人主義

  3. ・・・逸見氏はあれほどの汚辱に身を浸しながら、どうして今こそ、自身のそ・・・ 宮本百合子信義について

「汚辱」と「侮辱」の違いを解説

汚辱」に似ている語に「侮辱(ぶじょく)」があります。

侮辱」は、「相手を軽んじ、はずかしめること。見下して、名誉などを傷つけること。」

という意味です。

汚辱」も「侮辱」も、人を辱めることをいいます。

しかし「侮辱」は、人を侮るという意味が含まれます。

対して「汚辱」は、名誉を汚し、恥をかかせることを言う点が違います。

二字熟語の博士
「汚辱」と「侮辱」、この二つの言葉は、名誉を傷つけるという共通点があるけれど、少し違いがあるんだよ。「汚辱」は、具体的に名誉や地位を傷つける行為を指し、はずかしめられる結果を強調するんだ。

「侮辱」は、相手を軽んじる行為そのものを指し、それが名誉などを傷つけることになるという意味があるんだよ。

助手ねこ
あー、そやな。つまり、「汚辱」は「名誉や地位が傷ついて、恥ずかしい思いをさせられる」ってことやな。

「侮辱」は、「相手をなめて、名誉を傷つける」ってことやな。どっちもいい結果を生む言葉やないけど、微妙に違うんやな。