読み方で悩みやすい漢字の一つに、「数多」があります。
Q「数多」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「あまた」
- 「すうた」
- 「あまた」と「すうた」両方とも
このページでは、悩みやすい「数多」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「数多」の読み方は、「あまた」?「すうた」?
数多の正しい読み方は、「あまた」「すうた」どちらなのでしょうか。
漢字から察すると「すうた」の気もしますが、「あまた」にも聞き覚えはありそうですね。
「数」は音読みで「スウ」「ス」表外読みでは「サク」「シュ」「ソク」となり、訓読みで「かず」「かぞえる」表外読みでは「しばしば」があります。
一方「多」は音読みで「タ」、訓読みで「おおい」となります。
このことから「すうた」はありそうですが、「あまた」はどうでしょうか。
さて、結論を言ってしまうと、世論の読み方は「あまた」「すうた」のどちらを使っても間違いではありません。
つまり、答えとしては3つ目の「両方とも」ということになります。
ただ、実際には数多は「あまた」と読むのが一般的となります。
「多」の漢字を「た」と読むのは分かりますが、何故「数」が「あま」なのか?
と考えても結論は出ないでしょう。
何故なら、もともとあった「あまた」に数多の漢字を当てたと考えられるからで、熟字訓とする説もありますね。
「数多」の意味は、「あまた」も「すうた」も同じ
数多の意味としては、数量的多い様子を指して「たくさん、多く」として使われるのが一般的ですが、これ以外にも程度の甚だしい様子を指して「非常に、とても、たいへん」の意味もあります。
また、上代の作品に限れば「あまた+打消し」で「たいして〇〇でない」といった意味合いでも使われています。
ただ、「すうた」や「すた」の場合には「数の多いこと」となります。
そう考えますと、やはり数多の意味としては「たくさん、多く」が一番しっくりくるのではないでしょうか。
数多を用いた例文としては「数多の敵をなぎ倒す」「引く手数多」等があります。
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まとめ
- 数多の読み方は「あまた」「すうた」のどちらも正しい。
- 数多の読み方は「すた」もある。
- 数多は一般的には、数量的多い様子を指した「たくさん、多く」の意味。