暗礁の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
暗礁
【読み方】
あんしょう
【意味】
①水面下に隠れていて見えない岩や珊瑚礁 (さんごしょう) 。隠れ岩
②危急に遭遇した困難。
「暗礁」は、水面下に隠れていて見えない岩や珊瑚礁のことを指すんだよ。それが転じて、突如として遭遇する困難や障害を表すようになったんだ。
あ、なるほどな。つまり、見えへんところに隠れてる岩やなんやが、「急に出てきた問題や難題」のたとえとして使われてるんやな。予想外のトラブルや、突然現れる困難なんかを指すわけや。
何もあらへんと思って進んでたら、突如として現れる難関のことを指してるんやな。
【語源・由来】
水面下に隠れていて、航行の邪魔になる岩の意。
【類義語】
手詰まり、難関
【対義語】
順風満帆
暗礁(あんしょう)の解説
カンタン!解説
「暗礁」っていうのは二つの意味があるんだよ。
1つ目は、海や川の水面の下に隠れていて見えない岩や、色とりどりの珊瑚礁のことを言うんだ。この岩や珊瑚礁は、船が通る時には大きな障害となることがあるんだよ。
もう1つの意味は、予期せぬ難問や困難のことを指すんだ。「急に遭遇した困難」っていうのは、突然予期せずに難しい問題が起きたり、困難な状況に直面することを言うんだ。
たとえば、「暗礁に乗り上げる」という言葉は、どうにかして物事を進めようとしていたのに、突然の問題や困難に出くわして、進めなくなってしまう状況を表しているんだよ。それはまるで船が進んでいるときに、見えない岩や珊瑚礁にぶつかってしまって進めなくなる様子に似ているから、「暗礁に乗り上げる」っていう言葉が使われるんだよ。
暗礁(あんしょう)の使い方
健太くんが考えたアイディアはどうなったの?
生徒の反対意見が少なからず出たことで、暗礁に乗り上げているよ。
いいアイディアだったのに残念ね。
考えた僕が一番残念に思っているよ。
暗礁(あんしょう)の例文
- 平和条約の交渉は暗礁に乗り上げたままです。
- タンカーが暗礁に乗り上げ船体が破損し、重油が流出した。
- 法案の議会通過が暗礁に乗り上げた。
- クーデターが起き、改革が暗礁に乗り上げた。
- ロシアのウクライナ侵攻で、ロシアとEUが決裂、火星探査計画まで暗礁に乗り上げた。
暗礁の文学作品などの用例
- ・・・り越せば、海上用語の暗礁に満ちた、油断のならない荒海だった。彼は・・・ 芥川竜之介「保吉の手帳から」
- ・・・そこは有名な暗礁や島の多いところだ。その島の小学児童は毎朝勢揃い・・・ 梶井基次郎「海 断片」
- ・・・深さで私はおりおりの暗礁を乗り越えようと努めて来たかしれない。こ・・・ 島崎藤村「嵐」
「暗礁に乗り上げる」とは?
「暗礁」を用いた表現の一つに「暗礁に乗り上げる」があります。
「暗礁に乗り上げる」とは、思わぬ妨げや困難のために事の進行が止まることをいいます。
「暗礁」は、英語では「rock(ロック)」ですが、錠前の意の「deadlock(デッドロック)」と混同して、「交渉はデッドロックに乗り上げた」という使われ方もします。
「暗礁に乗り上げる」という表現は、船が予想外の障害、つまり暗礁に乗り上げて進めなくなる様子から取られていて、思わぬ障害が出てきて物事がうまく進行しない状況を指すんだよ。
なるほどな。それはつまり、「意外な困難にぶつかって進めなくなる」ってことやな。船が突然出てきた岩に引っかかって動けへんようになるのと同じやな。思ってもみなかった問題やトラブルに直面して、進むのが難しくなる状況を言うんやな。
【例文】
- 与野党間の折衝は暗礁に乗り上げました。
- 捜査は暗礁に乗り上げて、事件は迷宮入りしてしまった。