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「茶番」の意味と使い方や例文!「とんだ茶番」「茶番劇」とは?(語源由来・類義語)

【二字熟語】
茶番

【読み方】
ちゃばん

【意味】
①客のために茶の用意や給仕をする者。
②こっけいな即興寸劇。江戸歌舞伎の楽屋内で発生し、18世紀中ごろ一般に広まった。口上茶番と立ち茶番とがある。茶番狂言。
③底の見えすいた、下手な芝居。ばかげた振る舞い。茶番劇。

【語源・由来】
茶を煎じる役の意味から。

【類義語】
見えすいた、安直、あからさま、子どもだまし、あさはか、こけおどし

茶番(ちゃばん)の使い方

健太
今度茶番会見が開かれるんだって。
ともこ
質問と回答があらかじめ用意されているんだから、まさしく茶番よね。
健太
こんな茶番会見で幕引きをはかっていいのかな。
ともこ
いいわけないわよ。国民の怒りをなめていたら痛い目にあうわよ。

茶番(ちゃばん)の例文

  1. 売名のための単なる茶番だ。
  2. その記者会見は飛んだ茶番だった。
  3. 政治家たちは相変わらず茶番劇を演じている。
  4. 会議はとんだ茶番だった。
  5. 昨日の審議は与党と野党のとんだ茶番だった。

「とんだ茶番」「茶番劇」とは?

茶番」を用いた語に、「とんだ茶番」「茶番劇」があります。

「とんだ茶番」とは?

とんだ茶番」の「とんだ」は、

1⃣[連体]話し手の判断の範囲を越えていることをさしていう。
①意外な。思いのほかの。
②とりかえしのつかない。こまった。
③道理にはずれた。よくない。
2⃣[副]たいへん。非常に。

ということです。

とんだ茶番」とはとんでもないこと。あきれるほどばかばかしいこと

という意味です。

「本人は真剣でもはたから見ればとんだ茶番だ。」というように使います。

「茶番劇」とは?

茶番劇」は手近なものを使って、口上や身振りで演じる、滑稽な素人芝居

という意味です。

「政治とメディアのもちつもたれつの茶番劇」というようにニュースなどで使われることがあります。