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「采配」の意味と使い方や例文!「采配を振るう」は間違い?誤用率56%超え!(類義語)

【二字熟語】
采配

【読み方】
さいはい

【意味】
①軍陣で大将が打ち振るって士率を指揮するのに用いた具。厚紙を細く切ってふさを作り、これに柄をつけたもの。さい。
②転じて、指図。指揮。
③はたき。ちりはらい。

【語源・由来】
元々は、軍陣で大将が打ち振るって士率を指揮するのに用いた具。厚紙を細く切ってふさを作り、これに柄をつけたものをいう。

【類義語】
指揮する、統率する、指図する、取り仕切る、指示する、号令をかける、軍勢を率いる、手綱をとる、陣頭に立つ

「采配を振る」とは?「采配を振るう」は誤用!

采配」は、「采配を振る」や「采配を振るう」という形で使われます。

采配を振る」や「采配を振るう」は、「指揮をとる」「指図をする」というような意味で使われます。

しかし実際は「采配を振る」が正解で、「采配を振るう」は間違いです。

❌経営の采配を振るう
⭕監督がチームに合流し采配を振る

采配」は厚紙を細く切ってふさを作り、これに柄をつけた道具のことをいうので、「振る」が正解です。

振るう」は「こぶしや武器などを大きく、また、勢いよく振り動かすこと」をいい、「采配」を大きく振ると指示が伝わりにくそうです。

采配を振る」を使う人・・・32.2%
采配を振るう」を使う人・・・56.9%

データソース→文化庁の平成29年度「国語に関する世論調査」

このように間違って使っている人が過半数を占めています。

采配を振るう」は一般的に認知され始めていますが、辞書的には「采配を振る」が正解で、「采配を振るう」は間違いです。

采配(さいはい)の使い方

健太
チームが負けたのは僕の采配ミスだな。
ともこ
それをいったら、健太くんを監督にした私のミスよ。
健太
一緒にみんなに謝ろうか。
ともこ
そうね。土下座して謝りましょう。

采配(さいはい)の例文

  1. 監督の采配がズバリ的中した。
  2. 副社長が社長に代わって采配を振るっている。
  3. 料理長として厨房の采配を振るっている。
  4. 野球チームの采配を任される。
  5. 彼の直接的な采配なしで、あの大仕事が成功するわけがない。
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