【二字熟語】
徴候
「兆候」とも書く。
【読み方】
ちょうこう
【意味】
物事の起こる前ぶれ。きざし。前兆。
【語源・由来】
「徴」は「隠された意味の現れたもの。しるし。きざし。」
「候」は「物事の表面に現れるようす。きざし。」
【類義語】
兆し、前兆、予兆
徴候(ちょうこう)の使い方
インフルエンザの流行の徴候が見え始めたんだって。
そういえば、さっきから悪寒がする。
典型的な風邪の徴候の一つじゃないか。
早く家に帰って休むわ。
徴候(ちょうこう)の例文
- インフレの徴候がある。
- 肺炎の徴候が出ていますね。
- 沈下の徴候が現れているから対策した方がいい。
- 異音がしていたので、故障の徴候はあった。
- 白髪が増えるのは、老化の徴候の一つだ。
「徴候」と「兆候」の違いは?
「徴候」は、「兆候」とも書きます。
「兆候」の「兆」は、「吉兆・凶兆」のように、 古代中国の占いで、亀の甲を焼いてできる裂け目の形をいいます。転じて、「物事が起こる前ぶれ。きざし。しるし。」という意味になりました。
「徴候」の「徴」は、「隠された意味の現れたもの。しるし。きざし。」という意味です。
「兆」も「徴」も「きざし」という意味で使われるので「徴候」も「兆候」も同じ意味で同じ使い方をされます。
しかし、厳密に言うと、漢字の意味の違いから、
「兆候」は、占いにでたきざしをいい、何かが起こると思わせる前ぶれをいいます。
対して「徴候」は、表面に現れたきざしをいい、はっきりとそれと分かるしるしをいいます。