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「矍鑠」の意味と使い方や例文!失礼になることも?(語源由来・類義語・対義語)

矍鑠の読み方・意味とは?(語源由来・類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
矍鑠

【読み方】
かくしゃく

【意味】
年をとっても丈夫で元気のいいさま。

二字熟語の博士
「矍鑠」という言葉は、年を取ってもまだ元気で、活力に満ちている状態を表しているんだよ。
助手ねこ
あー、それはつまり、おじいちゃんやおばあちゃんでも、まだまだピンピンしてるってことやな。

歳を取っても、元気でしっかりしてるおじいちゃんやおばあちゃんを見ると、ほんまに感心するわ。年齢に負けんと、元気に動き回ってるんやな。

【語源・由来】
「矍」は「いさむ。はやる。元気である。」
「鑠」は「年老いて元気なさま。」
『後漢書』「馬援伝」より。高齢の馬援が戦陣に立とうと光武帝に申し出たが、気づかった光武帝はこれを許さなかった。そこで馬援は甲冑をつけて馬に乗り威勢を誇示したところ、光武帝が「矍鑠たるかなこの翁は」と言って感嘆したという故事から。

【類義語】
万年青年、若大将、老当益壮

【対義語】
耄碌

矍鑠(かくしゃく)の解説

カンタン!解説
解説

「矍鑠」という言葉は、年を重ねてもまだとても元気で、活動的な様子を示す言葉なんだよ。

たとえば、運動大会でおじいちゃんやおばあちゃんが、若者たちと一緒に元気に走っていたり、毎日早起きしてガーデニングを楽しんでいるような姿を思い浮かべてみて。そういう、年齢を感じさせないほどの元気な様子を「矍鑠」と言うんだ。

「矍鑠たる老人」は、年を取っているけど、とても元気で活発な老人を指しているよ。また、「老いてなお矍鑠としている」は、年をとってもその元気や活力は全く失われていない、という意味だね。

「矍鑠」というのは、日常的にはあまり使われないかもしれないけど、とても美しい言葉で、年齢に関係なく元気で活発に生きる姿を賞賛する意味が込められているんだ。

だから、「矍鑠」という言葉は、年を取ってもなお、その活力や元気さを失わない人の姿を表しているんだね。

矍鑠(かくしゃく)の使い方

ともこ
健太くんのおじいさんは100歳になっても矍鑠としているわね。
健太
僕より元気なんだよ。
ともこ
寝たきりの高齢者が増えているのに、矍鑠としているなんてすごいわよね。
健太
毎日魚を骨までバリボリと食べているからかな。僕もああいう風になりたいよ。

矍鑠(かくしゃく)の例文

例文
  1. 老いてもなお矍鑠としている。
  2. 90歳にしてはハリのある声で矍鑠としていた。
  3. 矍鑠としていて、いまだに日本の音楽界の最前線にいる。
  4. すでに七十の坂を越えたというのに、矍鑠として働いています。
  5. 背筋がまっすぐで矍鑠としているので、年齢よりも若く見える。

矍鑠の文学作品などの用例

  1. ・・・超えたるなるべけれど矍鑠としてほとんと伏波将軍の気概あり、これよ・・・ 幸田露伴突貫紀行

  2. ・・・なおばあさんのままで矍鑠としていたB家の伯母は、冬の夜長に孫たち・・・ 寺田寅彦自由画稿

  3. ・・・今日その人はなお矍鑠としておられるが、その人の日夜見て娯みとなし・・・ 永井荷風向嶋

矍鑠(かくしゃく)は失礼になることも?

矍鑠」は「年を取っても元気で丈夫なさま」をいう語です。

ポジティブないい意味だから他人に使っても大丈夫と思いがちですが、「老人」に対して使う語なので、自分はまだ若いと思っている人が多い現代では失礼にあたる場合もあります。

なので、「お元気そうですね。」「肌つやがきれいですね。」「いつも溌溂としていらっしゃいますね。」という言い方にすると無難です。

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