読み方で悩みやすい漢字の一つに、「茶道」があります。
Q「茶道」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
- 「ちゃどう」
- 「さどう」
- 「ちゃどう」と「さどう」両方とも
このページでは、悩みやすい「茶道」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「茶道」の読み方は、「ちゃどう」?「さどう」?
茶道の正しい読み方は、「ちゃどう」「さどう」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。
「茶」の音読みには「チャ」「サ」があるので、どちらも読めそうです。
現在では、茶道の読み方として「ちゃどう」「さどう」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。
正解は、③の「ちゃどう」と「さどう」の両方です。
ただし、「さどう」は茶道の慣用読みです。茶道の本来の読み方は「ちゃどう」でしたが、「さどう」と読む人が多くなり一般化したために、現在では「さどう」も正しい読み方となりました。
広辞苑で「さどう」を引くと、「ちゃどう」の項目に導かれます。
また、NHK放送文化研究所の「最近気になる放送用語」には、古くは「ちゃどう」、現在では「さどう」が一般的であり、放送では「ちゃどう」「さどう」のどちらで読んでもいいことになっていると記されています。
茶道の流派でも「ちゃどう」を用いている流派と「さどう」を用いている流派があります。
「茶道」の意味は、「ちゃどう」も「さどう」も同じ
茶道の意味は「茶をたててふるまう作法」「茶の湯によって精神を修養し礼法を学ぶ芸道」です。
「茶」とは「ツバキ科の常緑低木のチャノキ(茶の木)の葉や茎を加工して抽出もしくは湯で攪拌した飲み物」です。一方、「道」には「専門の学問や技芸などの世界や修養過程」などの意味があります。
つまり、茶道は、茶をたててふるまうとともに精神や礼法を学ぶ芸道を意味しています。
茶道を用いた例文には「茶道を習い始めた」「茶道にはさまざまな流派がある」があります。
まとめ
- 茶道の読み方は「ちゃどう」と「さどう」のどちらも正しい。
- 本来の読み方は「ちゃどう」だった。
- 茶道の慣用読み「さどう」が一般化しており、こちらを使っても間違いではない。
- 茶道とは「茶をたててふるまうとともに精神や礼法を学ぶ芸道」を意味する。