読み方で悩みやすい漢字の一つに、「木偶」があります。
Q「木偶」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
木偶の読み方
- 「でく」
- 「ぼくぐう」
- 「でく」と「ぼくぐう」両方とも
このページでは、悩みやすい「木偶」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「木偶」の読み方は、「でく」?「ぼくぐう」?
木偶の正しい読み方は、「でく」「ぼくぐう」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。
「木」の音読みには「ボク」「モク」、訓読みには「き」「こ」があります。また、「偶」の音読みには「グウ」、訓読みには「たまたま」「たぐい」「ひとがた」などがあります。
木偶の読み方は「でく」「ぼくぐう」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。
正解は、③の「でく」と「ぼくぐう」の両方です。
広辞苑には「でく」「ぼくぐう」の両方の項目があります。さらに、「もくぐう」「きでこ」の項目もあります。
「木」や「偶」には「で」や「く」の読み方はありません。新明解国語辞典(第四版)には「でく」の項目には「『手ぐくつ』の変化『でくぐつ』の略」とあります。
「でく」「ぼくぐう」「もくぐう」「きでこ」と読む場合に、それぞれ少しずつ意味が違ってきます。
「木偶」の意味は、「でく」と「ぼくぐう」で違う!
「木」には「き」などの意味があります。一方、「偶」には「ひとがた」「人形」などの意味があります。
木偶(でく)の意味は「木彫りの人形。木偶人」「あやつり人形」「役に立たない人。でくのぼう」です。
木偶(ぼくぐう)の意味は「木彫り人形」「もくぐう」「でく」です。
木偶(もくぐう)の意味は「人や動物をかたどって作った木製品」です。
木偶(きでこ)の意味は「こけし」です。
木偶を用いた例文には「木偶坊(でくのぼう)と呼ばれる」「木偶箱(でくばこ)」があります。
まとめ
- 木偶の読み方は、「でく」「ぼくぐう」のどちらも正しい。
- 他にも「もくぐう」「きでこ」の読み方がある。
- 木偶は「木彫りの人形」「役に立たない人」を意味する。