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「蓋世」の意味と使い方や例文!「抜山蓋世」とは?(類義語)

蓋世の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
蓋世

【読み方】
がいせい

【意味】
世をおおいつくすほど意気が旺盛なこと。功績や名声などが大きいこと。

二字熟語の博士
「蓋世」という言葉は、非常に意気が旺盛で、その功績や名声が非常に大きいという意味があるんだよ。

まるでその人が世界を覆い尽くすかのような、すごい存在感を持っていることを表しているんだ。

助手ねこ
あぁ、それっていうのは、要するに、「すごい人、めちゃくちゃすごい人」ってことやな。

そんなにすごい人がいたら、みんなも気づくわけやな。これは、みんなが認めるような、圧倒的な実績や名声を持った人を指して使う言葉やな。なんて力強い言葉やろう。

【語源・由来】
「史記」項羽本紀の「力は山を抜き、気は世を蓋 (おほ) う」から。「かいせい」とも。

【類義語】
抜山

蓋世(がいせい)の解説

カンタン!解説
解説

「蓋世」の意味は、自分の元気ややる気が、この世全体をカバーするくらい大きい、すごいっていう意味だよ。もしくは、誰かの功績や名前がすごくて、みんなが知っている、っていう意味もあるんだ。

簡単に言うと、世界を覆い尽くすほどの大きな勢いや影響力があることを言いたいときに使う言葉なんだよ。例えば、「蓋世の勇」という表現は、その人の勇気や力が非常にすごい、つまり世界を驚かせるほどのものだってことを伝えたいときに使われるんだよ。

さらに、「抜山蓋世」という表現もあってね。これは、「山を引き抜くほどの力」と「世界を覆い尽くすほどの意気や勢い」の二つの意味を合わせたものだよ。これを使うと、その人やそのことが本当にすごいってことを強調して言いたいときに使うんだ。

ちなみに、「蓋世」っていう言葉はね、昔の有名な本「史記」に出てくる「力は山を抜き、気は世を蓋 (おほ) う」という言葉から来ているんだよ。「かいせい」とも読むんだ。

だから、「蓋世」っていう言葉は、何かがとても大きくて、世界中に影響を及ぼすほどのものを表現するときに使われるんだね。

蓋世(がいせい)の使い方

健太
彼は、抜山蓋世の勇だね。
ともこ
彼こそ英雄よね。
健太
悟り世代と言われる世代に、あれだけのすぐれた力と気力のある人が存在したなんて驚きだね。
ともこ
日本だけじゃなく、世界を救って欲しいわね。

蓋世(がいせい)の例文

例文
  1. 抜山蓋世の勇をふるう。
  2. ともこちゃんには蓋世の才がある。
  3. 蓋世の英雄になりたかった。
  4. 蓋世の天才として誉れ高い。
  5. 蓋世不抜のナポレオンでも、一度は自殺をはかっている。

蓋世の文学作品などの用例

  1. ・・・この蓋世不抜の一代の英気は、またナポレオンの腹の田虫をいつまでも・・・ 横光利一ナポレオンと田虫

「抜山蓋世」とは?

蓋世」を用いた表現の一つに「抜山蓋世(ばつざんがいせい)」があります。

抜山蓋世」は、
山を引き抜くほどの強大な力と、世を覆い尽くすほどの気力があること。威勢がきわめて盛んなさま。もとは漢の劉邦と天下を争った楚の項羽が、寵愛の虞美人と最後の酒宴を催した折に、自分の盛んな力量と意気をいった語です。

二字熟語の博士
「抜山蓋世」ということわざは、とても強大な力と気力を持つことを表しているんだよ。

山を引き抜くほどの力と、全ての世を覆い尽くすほどの元気さ、つまり、非常に活力に満ちているさまを示しているんだ。

助手ねこ
あぁ、それは「とてつもなく元気で、何にでも挑戦するような力を持ってる」ってことやな。

もとは昔の偉い人が、自分のすごい力と気力を語った言葉やってことか。これは、自分の力を信じてどんどん前に進んでいくことの大切さを教えてくれるんやな。

「抜山」は山を引き抜くことをいいます。
出典は『史記』項羽紀で、「力は山を抜き、気は世を蓋う」の略です。
「山を抜き世を蓋う」と訓読する。

【類義語】
・抜山倒河(ばつざんとうか)
・抜山倒海(ばつざんとうかい)
・抜山翻海(ばつざんほんかい)