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「氾濫」の意味と使い方や例文!「洪水」「越水」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
氾濫

【読み方】
はんらん

【意味】
①川の水などが増して勢いよくあふれ出ること。洪水になること。
②事物があたりいっぱいに出回ること。あまり好ましくない状態にいう。

【語源・由来】
「氾」は「水があふれ広がる。」
「濫」は「水があふれ出る。」

【類義語】
横行

【対義語】
制御

氾濫(はんらん)の使い方

健太
目の前の川が増水しているよ。
ともこ
氾濫の危険性が高まっているわね。
健太
早く雨がやまないかな。
ともこ
雨は明日まで降り続く予定よ。危ないわよね。

氾濫(はんらん)の例文

  1. 陸域と水域の中間的な特徴を持つ氾濫原は、冠水に適応した多様な生物相を育む場所になっています。
  2. 川の氾濫を防ぐために、首都圏外郭放水路が作られました。
  3. この世には、悪口やデマが氾濫している。
  4. 荒川の氾濫で、一階は水浸しになってしまった。
  5. 情報が氾濫しすぎていて、何が真実か分からなくなっている。

「氾濫」と「洪水」「越水」との違いは?

氾濫」に似ている語に「洪水(こうずい)」「越水(えっすい)」があります。

「氾濫」と「洪水」の違いは?

洪水」は、
①大雨や雪解け水などによって、河川の水量が著しく増加すること。また、その水が堤防から氾濫 (はんらん) し、流出すること。
②物があふれるほどたくさんあること。

という意味です。

氾濫」も「洪水」も、川の水などが増して勢いよくあふれ出ることをいいます。

しかし「氾濫」は、事物があたりいっぱいに出回り、あまり好ましくない状態に対して使われます。

対して「洪水」は、物があふれるほどたくさんあることをいいます。

「氾濫」と「越水」の違いは?

越水」は、河川の水が堤防を越えてあふれ出すことという意味です。

堤防のある箇所で起こるのを「越水」、堤防のない箇所で起こるのを「溢水 (いっすい) 」として区別することもあります。

氾濫」は、川の水などがあふれ広がることをいいます。

対して「越水」は、川の水が堤防を越えてあふれ出すことをいい、「氾濫」に似ていますが、堤防を越えるという意味がある点が違います。