瓦解の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
瓦解
【読み方】
がかい
【意味】
一部の瓦 (かわら) のくずれ落ちることが屋根全体に及ぶように、ある一部の乱れ・破れ目が広がって組織全体がこわれること。
一個のミスが大きな影響を及ぼす、という感じやろ。うーん、こういう状態は早めに対処せなアカンね。
【語源・由来】
屋根瓦の一部が落ちれば、その余勢で他の多くの瓦が崩れ落ちることから。
「瓦」は「かわら。かわらけ。粘土を一定の形に固めて焼いたもの。」
「解」は「わける。ばらばらにする。」
【類義語】
崩壊
瓦解(がかい)の解説
「瓦解」という言葉は、何かがバラバラに壊れてしまう様子を表す言葉なんだよ。
この言葉の由来は、日本の古い屋根に使われる「瓦(かわら)」に関連しているんだ。ひとつの瓦が落ちると、隣接する瓦にも影響が出て、結果的に大きな範囲の瓦がくずれ落ちるような状況を想像してみて。この現象が、一部の小さなトラブルや乱れが全体に影響を与えて、大きな崩壊や壊れることにつながる様子を意味する言葉として「瓦解」として使われるようになったんだ。
「汚職から政権が瓦解する」というのは、政権の中の一部である「汚職」という問題が、政権全体の安定や信頼性を崩壊させるほどの大きな影響を持っていることを示しているんだ。つまり、小さな問題が大きな組織やシステム全体の問題に発展し、それが全体の崩壊につながることをこの言葉は強調しているんだよ。
だから、「瓦解」という言葉は、一部の小さな問題や乱れが大きな組織やシステム全体の崩壊や壊れることにつながる状況を表しているんだね。
瓦解(がかい)の使い方
瓦解(がかい)の例文
- 不運に見舞われて、チームが瓦解してしまった。
- 株価の操作で無理矢理作られた好景気はすぐに瓦解する。
- 幕府の瓦解にむけて、時代が動きだしました。
- 内部抗争のため組織は瓦解した。
- 再建された国はわずか三年で瓦解した。
瓦解の文学作品などの用例
「瓦解」と「崩壊」の違いを解説
「瓦解」に似ている言葉に「崩壊」があります。
「崩壊」は
①くずれてしまうこと。こわれてしまうこと。
②放射性原子核が放射線を出して他の種類の原子に変化する現象。放出される放射線により、α (アルファ) 崩壊(ベータ) 崩壊・γ (ガンマ) 崩壊という。壊変。
③素粒子が自然に他の素粒子に変化すること。
という意味です。
「瓦解」は一部が壊れることで、徐々に全体が壊れていくことをいいます。対して「崩壊」は一気に壊れてしまうことをいう点が異なります。
「崩壊」にはいくつかの意味があるね。一つ目は物や組織などが壊れてしまうこと、くずれることを指す。そして、放射性の現象に関しても使用され、原子核が放射線を放出して変わることを示す。さらに、素粒子が他の素粒子に変わる現象にも使われるよ。
「崩壊」には色んな意味があるんやな。普通に物が壊れることから、放射線の話や、素粒子の変化まで、広い範囲で使われる言葉やね。要は、何かが変わる、または壊れるって感じの意味が中心やな。
例えるなら、一枚の瓦が落ちたことで、それが原因で屋根全体が崩れてしまうような状況を指すんだ。