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「手配」の意味と使い方や例文!「ご手配」と「お手配」の違いは?(類義語)

【二字熟語】
手配

【読み方】
てはい

【意味】
①物事のてくばり。準備。
②犯罪の被疑者を捕まえるように指令・配置すること。

【語源・由来】
「手」は「て。てなみ。うでまえ。やりかた。」
「配」は「くばる。わりあてる。」

【類義語】
手配り

手配(てはい)の使い方

ともこ
健太くん。来賓用にタクシーの手配をしたの?
健太
あっ。忘れていたよ。
ともこ
どうするの?もうすぐ来るわよ。
健太
すぐに手配するから、時間を稼いでおいて。

手配(てはい)の例文

  1. タクシーのご手配をさせていただきますので、お帰りの際はお声がけください。
  2. 指名手配犯を逮捕する。
  3. パーティーのために会場を手配しました。
  4. 海外出張の手配を行う。
  5. 当日の弁当の手配を健太くんに頼んだ。
  6. この度は早急のご手配に感謝いたします。

「ご手配」と「お手配」の違いは?

手配」はビジネスの場面で、よく使われます。

手配」は敬語の中でもまれな「」と「」の両方が接頭語となりうる語です。

ご手配」も「お手配」も、どちらも漢字表記は「御手配」です。

「お」と「ご」の付け方のルール

一般的に「」は和語に、「」は漢語につけるとされます。

ちなみに、外来語には「お」や「ご」はつきません。

「ご手配」と「お手配」の違い

 「ご手配」・・・「手配」という言葉に尊敬の意の接頭語の「」がついた尊敬語

  尊敬語は、その人自身の行為・性質およびその人に所属するもの、その人に対する行為などに関して、話し手の敬意を含ませた表現をいいます。

お手配」・・・「手配」という言葉に「」をつけた美化語

美化語は、「お菓子」「あげる」など、表現をより上品にする働きを持つ語をいいます。聞き手に対する敬意を表す尊敬語・謙譲語とは機能が異なります。

お手配」は緊急性がないときや、相手に柔らかい印象を与えたい時に使われます。

これらのことから、ビジネスの場面で「手配」という言葉を使う場合は、敬意が含まれない「お手配」ではなく、尊敬語である「ご手配」がふさわしいといえます。