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「玩味」の意味と使い方や例文!「吟味」との違いは?(類義語)

玩味の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
玩味

「翫味」とも書く。

【読み方】
がんみ

【意味】
①食物をよくかんで味わうこと。
②言葉や文章などの表している意味や内容などを、よく理解して味わうこと。

二字熟語の博士
「玩味」という言葉には、2つの意味があるんだよ。1つ目は、食べ物をしっかりと噛んで、その味をしっかり味わうこと。

2つ目は、言葉や文章の内容を深く理解し、その意味をじっくりと味わうことを指すんだ。

助手ねこ
おお、それはつまり、一つ目は「おいしい料理をゆっくり食べて味わう」ってことやな。いわゆる、美味しさをしっかり感じるんやで。

二つ目は「言葉や文章をよ~く考えて、その裏に隠れた意味や深さを楽しむ」ってわけや。もうちょっと大人な味わい方やな、これは。ちゃんと理解しなあかんということやで。

【語源・由来】
「玩」は「物事の趣を深く味わう。」
「味」は「あじ。あじわい。物事を考えて理解する。」

【類義語】
鑑賞、観賞

玩味(がんみ)の解説

カンタン!解説
解説

「玩味」という言葉は、何かをじっくりと味わったり、深く理解したりすることを指す言葉なんだよ。

1つ目の意味は「食物をよくかんで味わうこと」だね。食べ物の味をしっかりと感じるために、ゆっくりと口の中で食べ物をかみ締めることを指すんだ。たとえば、高級なレストランで出される料理を食べる時や、珍しい食材を食べる時などに、その特徴を感じ取るためにじっくりと味わうことを「よく玩味して食べる」と表すことができるよ。これは、食べ物を食べる時に、その味や食感をしっかりと楽しむような様子を示しているんだ。

2つ目の意味は「言葉や文章などの表している意味や内容などを、よく理解して味わうこと」だよ。これは、読んでいる文章や言葉の背景や含意、ニュアンスなどを深く探求し、その真髄を理解しようとする様子を指しているんだ。「古典の作品を熟読玩味する」とは、古典的な文学作品などを読む時に、その言葉や表現の背後にある意味や歴史的背景をじっくりと理解し、深く味わうような様子を示しているね。

だから、「玩味」という言葉は、物や情報を表面的に受け取るのではなく、じっくりとその中身を感じ取る、深く理解することを意味しているんだよ。

玩味(がんみ)の使い方

ともこ
今日の校長先生の言葉は良かったわね。
健太
そうかな。胸に響かなかったな。
ともこ
校長先生の言葉を玩味してみると良いわよ。人生変わるわよ。
健太
ほんとうに?じっくり玩味してみる。

玩味(がんみ)の例文

例文
  1. 玩味して食べる。
  2. 論語を熟読玩味する。
  3. 玩味するために、もう一度読み直した。
  4. 私の言ったことを玩味していただきたい。
  5. 言葉の意味を深く玩味する。

玩味の文学作品などの用例

  1. ・・・卒業した階級の人々が翫味して自分たちの立場に対して観念の眼を閉じ・・・ 有島武郎宣言一つ

  2. ・・・卒業した階級の人々が翫味して自分たちの立場に対して観念の眼を閉じ・・・ 有島武郎片信

  3. ・・・机上に置いて玩味し、黙読し考うるのは、むしろ書物そのものが持つ特・・・ 小川未明書を愛して書を持たず

「玩味」と「吟味」の違いを解説

玩味」に似ている言葉に「吟味(ぎんみ)」があります。

吟味」は
①物事を念入りに調べること。また、念入りに調べて選ぶこと。(例:よく吟味した材料を用いる。)
②罪状を調べただすこと。詮議 (せんぎ) 。(例:役人の吟味を受ける。)
③詩歌を吟じてその趣を味わうこと。

という意味です。

玩味」は味わい理解することを意味し、「吟味」は念入りに調べることを意味し異なります。

また、「玩味」には「吟味」のような罪状を調べただす吟じて味わうという意味がありません。

二字熟語の博士
「玩味」と「吟味」は、見た目は似ているけれど、意味する内容が異なる言葉だよ。「玩味」は、何かを深く味わうことを指していて、食物の味を楽しむことや、文章の意味を深く理解することなどを表現するのに使われる。

一方、「吟味」は、何かを念入りに調べる、選ぶ、または詩や歌の内容を味わうことを意味するんだ。

助手ねこ
ああ、それやったら「玩味」は、食べ物をゆっくりと味わったり、文章とかを読んでその内容をしっかりと楽しむ感じやね。ちょっと、美味しいものを食べて、その味を楽しむようなもんやろか。

一方の「吟味」は、ものごとをじっくりと調べたり、詩とかを読んでその内容を楽しむ感じ。これは、商品を買う前に色々と調べて、一番良いものを選ぶようなことやね。似てるけど、ちょっと違うニュアンスがあるんやな。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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