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「含蓄」の意味と使い方や例文!「含蓄に富む」とは?(類義語・対義語)

含蓄の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
含蓄

【読み方】
がんちく

【意味】
①含みたくわえること。含み持つこと。
②深い意味を内に蔵すること。ふくみ。

二字熟語の博士
「含蓄」という言葉は、2つの意味があるんだよ。1つ目は、何かを内部に持っている、つまり内に秘めていることを指す。

2つ目は、言葉や表現が持つ、表面には出てこない深い意味や内容を指すんだよ。つまり、何かがもつ深い意義や、表面だけではわからない裏の含意などを表す言葉なんだ。

助手ねこ
おお、そやから「含蓄」は、言葉や物事に隠れてる、深~い意味や中に持ってるものを表すんやな。

表面だけ見て判断せんと、ちゃんと中身や背景も考えることが大切やなって、この言葉が教えてくれてるんやね。

【語源・由来】
「含」は「あわせもつ。つつみもつ。」「蓄」は「たくわえる。たくわえ。」という意味。「含蓄」は「含みたくわえる」ということから「深い意味を内に蔵する。」という意味。

【類義語】
内含、暗示、内包、含意、寓する、ほのめかす、包摂

含蓄(がんちく)の解説

カンタン!解説
解説

「含蓄」っていう言葉には、二つの大きな意味があるんだ。

1つ目は、「内に含み持っていること」だよ。これはね、物や事に何か特別な要素や価値が隠れている、っていう意味なんだ。「含蓄する所大なり」というのは、何かが持つ本質や、その物事が持っている深い価値や意味を指しているんだ。たとえば、小さな種一つに、成長する可能性や、それが生み出すであろう果実や木の形、それによってもたらされる影響など、見た目よりも、その背後に隠されている価値や意味を感じ取ることができる時に、「含蓄」を使うことができるよ。

2つ目は、「言葉などの、表面に現れない深い意味・内容」だよ。これは、話や文章がシンプルに見えても、よく考えると深い意味が隠れている、っていうこと。たとえば、おじいちゃんが「含蓄のある話」をしてくれたっていうと、その話は単に面白いだけじゃなくて、何か学べることや考えさせられることがあるんだ。

だから、「含蓄」という言葉は、何かの中に隠れている大切な内容や、表面だけではわからない深い意味を持つことを表しているんだね。

含蓄(がんちく)の使い方

ともこ
校長先生の話はどうだった?
健太
含蓄のある言葉だったよ。
ともこ
私も聞きたかったなあ。途中で貧血で倒れたのよ。
健太
校長先生の話は長いからね。

含蓄(がんちく)の例文

例文
  1. これは含蓄に富む文章だ。
  2. なかなか含蓄のあるエピソードだった。
  3. 気の利いた含蓄のある言葉を言ってみたい。
  4. 簡潔であるからこそ含蓄が深くなる。
  5. ともこちゃんの含蓄のある言葉を教訓として頭の片隅に刻んだ。

含蓄の文学作品などの用例

  1. ・・・り扱いの中に黙示的に含蓄されているだけである。たとえば、ある一つ・・・ 寺田寅彦科学と文学

  2. ・・・ろいろな対話が簡潔な含蓄のある筆で写されていたり、繊細な心理が素・・・ 寺田寅彦春寒

  3. ・・・修養につれて、理想を含蓄して参ります。しかし前種の技巧、すなわち・・・ 夏目漱石文芸の哲学的基礎

「含蓄に富む」とは?

含蓄」を用いた語に「含蓄に富む」があります。

含蓄に富む」とは「深い意味を内にたくさん蔵する」という意味です。

二字熟語の博士
「含蓄に富む」とは、言葉や表現が表面だけでなく、内部に多くの深い意味を持っていることを指すんだ。
助手ねこ
なるほど、それは要するに、言ってることがシンプルやけど、その裏にはぎゅっとたくさんの深い考えや意味が詰まってるってわけやな。

ひと言ひと言がすごく重い、みたいな。見てるだけじゃわからんけど、よーく考えたら「あ、なるほど!」ってなるやつやろ。

「含蓄に富む歌詞」「含蓄に富む台詞」「含蓄に富む内容」というように使います。