迎合の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
迎合
【読み方】
げいごう
【意味】
他人の意向を迎えてこれに合うようにすること。他人の機嫌をとること。
相手が喜ぶように、あるいは気に入られるようにって思って、相手の意見にあえて合わせるってわけや。そうやって相手にいい顔をすることを言うんやな。ちょっと無理してでも、相手の気持ちを考えるってことやね。
【語源・由来】
「迎」は「他人の機嫌をおしはかる」、「合」は「合わせる」
【類義語】
ゴマをする、媚びを売る、おべっかを使う、しっぽを振る、機嫌をとる、おもねる、いい顔をする、顔色をうかがう、おもねる、太鼓持ちをする、ヨイショする、イエスマンになる
【対義語】
批判、反抗
迎合(げいごう)の解説
「迎合」という言葉はね、他の人が何を望んでいるかを理解して、その人が喜ぶように自分の行動を変えることを言うんだよ。つまり、他人の気持ちや意見に合わせて、その人を喜ばせたり、怒らせないようにすることなんだ。
たとえば、「権力に迎合する」というのでは、政治家や上司など、権力を持っている人たちが好むようなことをして、彼らの気を引こうとすることを言っているんだ。それは、その人たちの意見に無批判に従ったり、彼らが喜びそうなことだけを言ったりすることを意味しているよ。
また、「「ああ、それで思い出しましたわ」と彼女は警官に迎合するように言った」〈松本清張・絢爛たる流離〉では、話している女性が警官に合わせるように、つまり警官が期待しているかもしれない反応を示すために、あることを思い出したふりをしている様子を表しているんだよ。
要するに、「迎合」という言葉は、他人の意向に合わせるように行動すること、つまり、その人の機嫌を取ったり、望むように振る舞うことを表しているんだね。
迎合(げいごう)の使い方
迎合(げいごう)の例文
- 他人の目が気になるのに、他人と迎合するのは嫌だった。
- 世間に迎合して生きていく。
- スポンサーの意見に迎合する。
- 国策に迎合した記事ばかりだ。
- 健太くんは権威に迎合する傾向がある。
迎合の文学作品などの用例
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・・・と楽しさとは、二人に迎合して遊ばせてくれた。轡を並べて遠乗をして・・・ 著:ダビットヤーコプ・ユリウス 訳:森鴎外「世界漫遊」
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・・・な民衆イデオロギーに迎合するものであろう。その中で比較的成効して・・・ 寺田寅彦「音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」」
「迎合」と「追従」の違いを解説
「迎合」に似た語に「追従(ついじゅう)」があります。
「追従」は「人のあとにつき従うこと。」という意味です。
どちらも「他の人の意見に従う」という意味ですが、
「迎合」は「自分の考えはあるが、それを曲げてでも他人の気に入るように調子を合わせる。」
「追従」は「自分の意見がなく、他人の言動につき従う。」
という違いがあります。
一方で「追従」とは、文字通りに人の後を追うこと、つまり、他人の行動や意見に従うことを指すんだ。これは、特に誰かの意見や行動に無批判に従うことを指しているんだ。
それに対して、「追従」は、人の後ろからついていくようなもんやな。人が何を言っても「はい、はい」と言うだけで、自分の意見を持たずに従うことや。どっちも人の意見にただ合わせてるけど、ちょっとニュアンスが違うんやな。
特に他人の機嫌をとるように振る舞うことをさしているんだ。自分の本当の考えを隠して、相手が喜ぶような態度をとることを指す言葉なんだよ。