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「黙礼」の意味と使い方や例文!「会釈」との違いは?(類義語)

【二字熟語】
黙礼

【読み方】
もくれい

【意味】
黙って礼をすること。

【語源・由来】
「黙」は「声・言葉を出さない。だまる。」
「礼」は「秩序ある社会生活を営むうえでの定まった作法や儀式。のり。」

【類義語】
お辞儀、礼、会釈、目礼、最敬礼、叩頭

【対義語】
最敬礼

黙礼(もくれい)の使い方

健太
さっき、ともこちゃんのお兄さんを見かけたよ。
ともこ
話をしたの?
健太
黙礼したら、手をあげて去っていったよ。
ともこ
急ぎの用があるのかしらね。

黙礼(もくれい)の例文

  1. 位牌に黙礼する。
  2. 犯人は、遺族に深々と黙礼をした。
  3. 知り合いがいたので直立の姿勢のまま黙礼した。
  4. 健太くんが軽く黙礼して去っていった。
  5. たがいに黙礼して竹刀を構えた。

「黙礼」と「会釈」の違いは?

黙礼」に似ている語に「会釈(えしゃく)」があります。

会釈」は、
①軽くあいさつや礼を交わすこと。また、そのあいさつや礼を示す所作。
②相手に心配りをすること。思いやり。斟酌 (しんしゃく) 。
③事情を納得して理解すること。趣旨をのみこむこと。
④事情を説明したりすること。
⑤(多く、あとに「こぼる」「こぼす」などを伴って用いる)打ち解けて愛敬のあること。また、その所作。

という意味です。

黙礼」も「会釈」も、敬意を表わすため、相手に向かって頭を下げることをいいます。

しかし、「会釈」は、軽く頭を下げて挨拶をすることをいうのに対して、「黙礼」は、無言で頭を下げることをいう点が違います。