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「限度」の意味と使い方や例文!「限界」との違いは?(類義語・対義語)

限度の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
限度

【読み方】
げんど

【意味】
そこまでと限られている程度。認めうる範囲の、ぎりぎりのところ。かぎり。

二字熟語の博士
「限度」という言葉はね、物事が許される範囲や、そこまでと定められた程度のことを指しているんだ。

つまり、それ以上は行き過ぎてしまう、「ぎりぎりのところ」という意味があるんだよ。

助手ねこ
へぇ、なるほどなぁ。つまり、「これ以上はいかんで!」っていうギリギリの線のことを言うんやな。

いわば、ちょうど良いところ、それ以上はオーバーしてまうっていう境界線のことかいな。それを超えると、トラブルのもとやから気をつけなあかんってことやね。

【語源・由来】
「限」は「区切り。かぎり。」
「度」は「ほどあい。」

【類義語】
期限、限界、有期、際限

【対義語】
無限

限度(げんど)の解説

カンタン!解説
解説

「限度」という言葉はね、物事が許される範囲や度合いの最も遠い点、つまり「ここまでだよ」と決められた線を意味しているんだ。簡単に言うと、「ここまでならOKだけど、これを超えたらダメだよ」という最大限に許される範囲のことなんだよ。

例えば、「我慢にも限度がある」というのは、人が耐えられることにも上限があって、その上限を超えたらもう耐えられない、という意味だよ。がんばって我慢するけど、あまりにも辛いことが続くと、「もう無理!」と感じるポイントがあるってことなんだ。

また、「限度を超える」というのは、許される範囲や度合いを超えてしまうことを意味しているよ。たとえば、遊ぶ時間が長すぎて勉強の時間がなくなってしまったりすると、遊びの「限度」を超えてしまったってことになるんだ。

さらに、「融資限度額」という言葉は、銀行から借りられるお金の最大の額を表しているよ。これは、「この額までならお金を貸してあげられるけど、それ以上はダメだよ」という銀行の決めたルールを示しているんだ。

だから、「限度」という言葉は、何かをするときに「ここまでなら大丈夫だけど、これ以上はダメ」という最大限許される範囲や境界線を示しているんだね。

限度(げんど)の使い方

ともこ
健太くんの態度は無礼すぎるわよ。
健太
ごめん。調子に乗ってしまったよ。
ともこ
私は寛大な人間といわれているけれども、我慢の限度があるわよ。
健太
親しき仲にも礼儀ありだね。

限度(げんど)の例文

例文
  1. 預金高を限度に融資します。
  2. 我慢するにも限度というものがある。
  3. クレジットカードの限度額を低めに設定する。
  4. 限度を超えて酒を飲んで、ひどい目にあう。
  5. 健太くんの欲望には限度がない。

限度の文学作品などの用例

  1. ・・・を倒すに必要なだけを限度としなければならない。もしその数なり実質・・・ 有島武郎片信

  2. ・・・との交際にも自ずから限度があったが、当時緑雨は『国会新聞』廃刊後・・・ 内田魯庵斎藤緑雨

  3. ・・・するけれど、ものには限度のあるもので、その後には必ず喜びが来る。・・・ 小川未明波の如く去来す

「限度」と「限界」の違いを解説

限度」に似ている語に「限界(げんかい)」があります。

限界」は、「物事の、これ以上あるいはこれより外には出られないというぎりぎりの範囲、境。限り。」という意味です。

限度」も「限界」も、これ以上はないというぎりぎりのところをいいます。

「疲労が限界に達している」「疲労が限度に達している」というように、同じように使われます。

しかし「限界」は、これ以上は無理という意味が強く、「限度」は、あらかじめそこまでと限られている程度という意味が強い点が違います。

二字熟語の博士
「限度」と「限界」は、どちらも物事の範囲や程度を示す言葉だけど、その使い方にはちょっとした違いがあるんだ。「限度」とは、物事が認められる範囲や許容できる最大限を指すんだ。例えば、何かをする時に「ここまで、これ以上はダメ」という許される範囲のこと。

対して、「限界」は、物事がこれ以上進めない、または変更できない最も遠い境界を示しているんだ。つまり、もうこれ以上は無理、という点を「限界」と言うんだよ。

助手ねこ
そやな。つまり、「限度」ってのは、「ここまでならオッケー」ってな線を引く話やな。例えば、ゲームは1日1時間までとか、そんな「ここまでならええで」っていう感じの線引きやろ。

一方で、「限界」ってのは、「もう、これ以上はダメや」っていうギリギリの線やな。スポーツでいうところの、もう一歩も動けんって状態やろ。結局、どっちも「ここまで」っていう境界線の話やけど、「許される範囲」か「これ以上無理」かで使い分けるんやな。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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