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「愚問」の意味と使い方や例文!「愚問愚答」とは?(類義語・対義語)

愚問の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
愚問

【読み方】
ぐもん

【意味】
①くだらない質問。
②自分の問いの謙譲語。

二字熟語の博士
「愚問」という言葉には二つの意味があるんだ。一つ目は、とてもくだらなくて答える価値もないような質問のこと。

そして二つ目は、自分がする質問に対して「私の質問はちょっとくだらないかもしれません」という謙遜の気持ちを込めて使う言葉なんだよ。

助手ねこ
ほーなるほどな。つまり、「愚問」ってのは「バカバカしい質問」という意味があるんやな。たとえば、「これ何の色?」って聞いてるような、ちょっとしたことで、重要じゃない質問のことや。

それと、自分が聞く時には「ちょっと恥ずかしいけど、こんな質問してもええかな?」っていう感じで使うんやな。自分の質問がちょっとくだらないかもしれんけど、それでも聞いてみたい時に使うんやね。

【語源・由来】
愚かな問いの意。

【類義語】
愚論

【対義語】
良問

愚問(ぐもん)の解説

カンタン!解説
解説

「愚問」という言葉は、大きく分けて2つの意味があるんだよ。

まず、第一の意味は「くだらない質問」という意味だよ。これは、とっても簡単なことや、聞くまでもないような質問を指すんだ。例えば、学校で先生が「水は液体ですか、固体ですか?」と言うような、とっても明らかなことを質問する場合を指すんだよ。「愚問を発する」っていうのは、そういうくだらない質問をすることを表しているんだ。

そしてね、第二の意味は「自分の問いの謙譲語」だよ。これは、自分が質問することに対して、ちょっと謙虚になる表現なんだ。たとえば、大事な会議で、自分がもしかしたら知っているかもしれないけど、確認のために聞く時に、「あえて愚問を呈しますが、この計画はいつから始まりますか?」みたいに使うんだ。これは、「あえて愚問を呈します」と言う言葉を使って、自分が質問することに少し恐縮しているのを示しているんだよ。

だから、「愚問」という言葉は、くだらない質問を指すこともあれば、自分が質問する時に使う謙虚な表現でもあるんだね。

愚問(ぐもん)の使い方

健太
何故山に登るのかってよく聞かれるんだよ。
ともこ
登山が趣味の人に対してするには愚問よね。
健太
なんで毎日ご飯を食べるのかって聞くようなものなんだよ。
ともこ
山登りが好きじゃない人には分からないでしょうね。

愚問(ぐもん)の例文

例文
  1. 愚問かもしれませんが、じゃがいもを冷凍することは可能ですか。
  2. それが、たいていはオランダの異風異俗についての、たわいもない愚問であることが多かった。カピタンの答によって、それが愚問であることがわかると、皆は腹を抱えて笑った。(菊池寛、蘭学事始)
  3. やっぱり戌亥の方角から誰かあらわれたのかナ。「恋をしてるとしたら、相手は誰だろう」 思わず聞いてから、これは愚問だと自分で気づいた。(阿川弘之、末の末っ子)
  4. 妻も、子も、家も、健康も、希望も。何が彼をこんな生活へ入らせたか、という私の愚問に就いては、何といって名指せるような、小説めいた原因なんかありませんよ。(中島敦、光と風と夢)
  5. 愚問だとわかっていたが、聞かずにはいられなかった。

愚問の文学作品などの用例

  1. ・・・三度顔を出して突飛な愚問を呈出して、先生をめんくらわせた事も・・・ 太宰治佳日

  2. ・・・あまりの愚問である。少年は白い歯を出して笑い、「何も、そんなに怒・・・ 太宰治乞食学生

  3. ・・・は、もっぱら華やかに愚問を連発して私にからかわれても恐悦の態で、・・・ 太宰治散華

「愚問愚答」とは?

愚策」を用いた表現の一つに「愚問愚答(ぐもんぐとう)」があります。

愚問愚答」とは、「愚かな問いと愚かな答え。ばかばかしくつまらないやりとり。」という意味です。

二字熟語の博士
「愚問愚答」という言葉はね、とってもおかしな質問とその答えを指すんだよ。

例えば、すごく簡単なことを聞いて、その上に同じようにおかしな答えが返ってくるような場面を想像してみて。そういう時に使う言葉なんだ。

助手ねこ
へぇ~、それは面白いなぁ。つまり、バカバカしい質問して、もっとバカバカしい答えが返ってきたら、「愚問愚答」ってことやな。

子供が「お月様ってチーズでできてるん?」って聞いたら、「そうやで、カマンベール味やで!」みたいな感じか。そんな話、聞いてるこっちが笑っちゃうわ。

【例文】

  1. 国会中継を見ていると、愚問愚答ばかりで税金の無駄遣いだと思う。
  2. 勉強不足なコメンテーター同士の愚問愚答にあきれる。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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