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「苦慮」の意味と使い方や例文!ビジネスでどう使う?(類義語・対義語)

苦慮の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
苦慮

【読み方】
くりょ

【意味】
苦心して、いろいろと考えること。思い悩むこと。

二字熟語の博士
「苦慮」という言葉は、何か問題や課題に対して、深く考えて苦心することを意味しているんだ。

これは、ただ考えるだけでなく、その思考に苦労や悩みが伴っている状態を表しているんだよ。

助手ねこ
ああ、なるほどな。つまり、「苦慮」ってのは、頭をひねって、えらい悩んでる状態のことやな。

たとえば、「この問題どうしたらええのやろう…」って、ずっと考えても答えが出なくて悩んでるような感じや。それが「苦慮」ってことやな。難しい問題に直面した時によう使われる言葉やね。

【語源・由来】
「苦」は「精神的・肉体的につらい思いをする。くるしい。くるしみ。」
「慮」は「おもんぱかる。思いめぐらす。考える。」

【類義語】
苦闘、苦戦、悪戦苦闘、苦痛、苦悩、腐心、煩悶

【対義語】
安心、安堵、気楽

苦慮(くりょ)の解説

カンタン!解説
解説

「苦慮」という言葉は、とても頭を使って、いろいろなことを深く考えたり、悩んだりすることを意味するんだよ。

たとえばね、「対応に苦慮する」という言葉は、何か問題が起こった時に、その問題をどう解決すればいいのか、どの方法が一番効果的か、真剣に考えている状態を示しているんだ。例えば、学校の課題でみんなの意見が合わなくて、どうすればみんなが納得するか、どうすれば課題が成功するか、先生や友達と一緒にじっくり考えることが「苦慮」するっていうことなんだ。

また、「仕事の選択に苦慮している」というのは、たくさんの仕事の選択肢がある中で、どの仕事を選んだら自分にとって一番いいか、どの仕事が自分の将来に役立つか、どの仕事が自分に合っているか、すごく深く考えることを言うんだ。これは、ただ単に「この仕事がいいかな?」と軽く考えるのとは違って、本当に真剣に、長い時間をかけて考えることを意味しているんだよ。

だから、「苦慮」という言葉は、ただの悩みや考えることを超えて、もっと深く、もっと真剣に、頭を使う状態を表しているんだね。

苦慮(くりょ)の使い方

健太
僕は将来、経営者になるんだ。
ともこ
経営者になったら儲けのほとんどは自分のものだけど、資金繰りに苦慮することになるわよ。
健太
苦慮しないくらい儲ければいいんだよ。
ともこ
そううまくいくかしらね。

苦慮(くりょ)の例文

例文
  1. スタグフレーションリスクが高まり、各国の中央銀行がその対応に苦慮する。
  2. 独裁者の暴走を止めようと苦慮した。
  3. 引きこもりの健太くんをどうやって部屋から引きずり出すか苦慮した。
  4. 首相はこの難局の打開に苦慮しているようだ。
  5. 関係当局は、事態の収拾に苦慮する。

苦慮の文学作品などの用例

  1. ・・・係を持ちきたしたいと苦慮している、これが私の心の実状である。こう・・・ 有島武郎広津氏に答う

  2. ・・・、旦那芸ト言ウテ深ク苦慮シテ居マシタ。以来、十春秋、日夜転輾、鞭・・・ 太宰治創生記

  3. ・・・末弟は、ひそかに苦慮した。もう、日が暮れて来た。よそへ遊びに出掛・・・ 太宰治ろまん燈籠

ビジネスでどう使う?

苦慮」は、動詞の「苦慮する」という形でビジネスで使われることがあります。

ビジネスで生じた問題に、どのように対応するのかを苦心して思い悩むことをいいます。

「相手が未知のウイルスのため、今後の見通しが立たず、当方でもどうすべきか苦慮している次第です。」

のように、取引先に対して、事業が行き詰まっていることを伝える時に使われます。

また、経済ニュースでも「苦慮する」はよく使われます。

・建設業者は、資材不足と材料の高騰に苦慮する
・原油高騰に苦慮する中で、多くの石油企業が増産よりも自社株買いに投資をしている状況に苦言を呈した。