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「御意」の意味と使い方や例文!「了解」との違いは?(類義語・対義語)

御意の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
御意

【読み方】
ぎょい

【意味】
①貴人や目上の人などを敬って、その考え・意向をいう語。お心。おぼしめし。
②目上の人に対して、同意・肯定を示す返事の言葉。ごもっとも。おっしゃるとおり。

二字熟語の博士
「御意」という言葉は、2つの意味があるんだよ。1つ目は、目上の人や貴人の考えや意向を敬って言う言葉で、その人の心や考えを示すもの。

2つ目は、目上の人に対して、同意や肯定を示す返事の言葉として使われるんだ。

助手ねこ
あー、それはつまり、最初の意味は、ちょっと上の人や大事な人の考えや気持ちを尊重していう言葉やな。

2つめは「うん、その通り、分かりました!」みたいな、同意の意味で使われるんやな。目上の人に対しての敬意を表す言葉なんやな。すごく大切な言葉やね、これは。

【語源・由来】
「御意のとおり」の意から。

【類義語】
分かりました、仰せの通りに、その通り

【対義語】
叛意

御意(ぎょい)の解説

カンタン!解説
解説

「御意」という言葉はね、二つの意味があるんだよ。

1つ目の意味は、貴人や目上の人を敬うときに、その人の考えや意向を表現する言葉なんだ。たとえば、王様や偉い人の考えを尊重して「御意にかなう」というふうに使ったりするんだよ。この「御意」は、その人の心の中の思いや考えを表しているんだ。簡単に言うと、大切な人の意見や考えってことだね。

2つ目は、もう少し特定の状況で使う意味なんだ。「御意のとおり」という表現から来ていて、目上の人に対して、同意するときや、その意見が正しいと思ったときに返事として使う言葉だよ。例えば、上司や先生が何かを言ったときに、それに賛成するときや、その意見に全く異論がないときに「御意にござります」と答えることがあるんだ。これは「おっしゃるとおり」とか「ごもっとも」と同じようなニュアンスで使われることが多いよ。

だから、「御意」という言葉は、大切な人の意見や考えを尊重する時や、目上の人に同意や賛成を示すときに使われるんだね。

御意(ぎょい)の使い方

健太
校長先生の御意にかなうのはどんな文化祭かな。
ともこ
真面目で保護者受けする文化祭かな。
健太
具体的にはどんな文化祭かな。
ともこ
優秀な研究発表、優秀な演劇、優秀な合唱でしょうね。

御意(ぎょい)の例文

例文
  1. 御意を得たく存じます。
  2. 御意にござります。
  3. 御意に召す。
  4. 御意に入る。
  5. 王様の御意にかなう。

御意の文学作品などの用例

  1. ・・・目通りへ持って参れと御意なさるのはその好い証拠ではございませぬか・・・ 芥川竜之介古千屋

  2. ・・・予の誤じゃ、ゆるせと御意あり。なお喜左衛門の忠直なるに感じ給・・・ 芥川竜之介三右衛門の罪

  3. ・・・退申しましては反って御意に逆う道理でございますから、御免を蒙って・・・ 芥川竜之介

「御意」と「了解」の違いを解説

御意」に似ている語に「了解」があります。

了解」とは

1 物事の内容や事情を理解して承認すること。了承。(例:了解が成り立つ。来信の内容を了解する。)
2 《(ドイツ)Verstehen》ディルタイ哲学で、文化的、歴史的なものを生の表現とみなし、その生を追体験によって把握すること。理解。

という意味です。

御意」が目上の人に対して、同意・肯定を示す返事の言葉であるのに対して、「了解」は自分と同等か自分より目下の人に対して理解して承認することを示す言葉です。

二字熟語の博士
「御意」と「了解」は、ともに他者の考えや言葉を受け入れるときに使われる言葉だが、使い方や背景に違いがあるんだ。「御意」は目上の人や貴人の意向を尊重し、それに同意する時に使う言葉。特に敬意を持って相手の意見や考えを尊重するニュアンスが強い。

一方で、「了解」は、内容や事情を理解し、それを承認するときに使う言葉で、広く一般的な場面で使われるんだ。

助手ねこ
ほー、それやったら、「御意」は、もっと上の人や偉い人のことを考えた時に、「はい、おっしゃるとおりです!」って言う感じの言葉やな。

一方、「了解」は、もっと日常的に「わかった!」「オッケー!」みたいな感じで使う言葉やな。要するに、「御意」は格式のある場面、そして「了解」はもっとざっくばらんな場面で使われるんやな。

御意」は「同意または肯定」、「了解」は「理解と承認」という点、「御意」は目上の人に対して使う、「了解」は対等または目下の人に対して使うという点が異なります。
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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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