【二字熟語】
伯仲
【読み方】
はくちゅう
【意味】
①兄と弟。長兄と次兄。
②力がつりあっていて優劣のつけがたいこと。
【語源・由来】
「伯」は「兄弟の序列で、最年長者。」
「仲」は「兄弟の二番目。」
中国で、長兄を「伯」、次兄を「仲」といい、「伯」と「仲」は、年齢もあまり離れていないので、それほど力の差はないということから出た言葉。
【類義語】
互角
【対義語】
懸絶
伯仲(はくちゅう)の使い方
どっちが勝つかな。
両者の実力は伯仲しているから、最後まで分からないわね。
手に汗握る攻防が続くね。
いい試合よね。
伯仲(はくちゅう)の例文
- 実力が伯仲する者同士の戦いだ。
- 両チームの力は伯仲している。
- あの二人の記録は伯仲していて、どちらが優勝してもおかしくない。
- 各校とも実力が伯仲している。
- どちらも人気が伯仲していて、接戦が予想される。
「伯仲」と「互角」の違いは?
「伯仲」に似ている語に「互角(ごかく)」があります。
「互角」は、「牛角」とも書き、牛の角が左右ともに長短・大小の差がないところから、「双方の力量が同じ程度で、優劣の差がないこと。また、そのさま。五分五分。」という意味です。
「互角」も「伯仲」も、比較した場合同じ状態であることをいいます。
しかし、「互角」が、両者の力量が、必ずしもすぐれていなくても、同じレベルの場合に使うのに対して、「伯仲」は、互いにすぐれていて力が接近している場合に使う点が違います。
また、「互角」よりも「伯仲」のほうが力が接近しているニュアンスで使われます。