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「繁雑」の意味と使い方や例文!「煩雑」「複雑」との違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
繁雑

【読み方】
はんざつ

【意味】
なすべきことなどが多すぎて、ごたごたしていること。また、そのさま。

【語源・由来】
「繁」は「回数が多い。わずらわしい。いそがしい。」
「雑」は「入りまじる。まとまりがない。」

【類義語】
面倒、厄介、複雑

【対義語】
簡易、簡略

繁雑(はんざつ)の使い方

ともこ
電気が普及して繁雑な家事から解放されたっておばあちゃんが言っていたわ。
健太
昔は洗濯機がなかったもんね。
ともこ
水道からお湯が出てくるわけじゃないし、冬なんて大変だったと思うわ。
健太
繁雑な家事から解放された分、昔の人より勉強を頑張らないとね。

繁雑(はんざつ)の例文

  1. 事務が繁雑化する。
  2. 繁雑多忙な毎日です。
  3. 繁雑な日常業務に閉口する。
  4. 仕事の繁雑さに追われて、まさに光陰矢の如しだ。
  5. 年度末は繁雑を極めている。

「繁雑」と「煩雑」「複雑」の違いは?

繁雑」に似ている語に「煩雑」と「複雑」があります。

煩雑(はんざつ)」は

こみいっていてわずらわしいこと。また、そのさま。(例:煩雑を極める。煩雑な手続き。)

という意味です。

複雑(ふくざつ)」は

物事の事情や関係がこみいっていること。入り組んでいて、簡単に理解・説明できないこと。一面的ではないこと。また、そのさま。(例:複雑な仕組み。複雑な手続き。複雑な気持ち。複雑な笑い。)

という意味です。

繁雑」「煩雑」「複雑」は、「こまごまとしていたり、入り組んで込みいっているさま。」という意味が共通しています。

「繁雑」と「煩雑」の違い

煩雑」と「繁雑」はほぼ同義ですが、「煩雑」の「」は「煩わしい」という意味であることから、「入り組んで煩わしい」というニュアンスが強いです。

対して「繁雑」は事柄が多いというニュアンスが強いです。

「繁雑」と「複雑」の違い

複雑」は、いろいろな要素が重なり混じって解決しにくいという意味で、「繁雑」や「煩雑」よりも解決しにくいという意味が強いです。

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北澤篤史サイト運営者
1984年、大阪府生まれ。 著書 『マンガでわかる 漢字熟語の使い分け図鑑』(講談社、2024) ことわざ学会所属。ことわざ研究発表『WEB上でのことわざ探求:人々が何を知りたいのか』(ことわざ学会フォーラム、2023)



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