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「滂沱」の意味と使い方や例文!「滂沱の涙を流す」は誤用?(類義語)

【二字熟語】
滂沱

【読み方】
ぼうだ

【意味】
①雨の降りしきるさま。
②涙がとめどもなく流れ出るさま。
③汗・水などが激しく流れ落ちるさま。

【語源・由来】
「滂」は「水が盛んに流れるさま。」
「沱」は「涙の流れ落ちるさま。」

【類義語】
大雨が降る、滝のような雨、汗がダラダラ滴り落ちる、大汗をかく、大泣きに泣く、号泣する、泣き喚く、慟哭する

滂沱(ぼうだ)の使い方

ともこ
その本おもしろかった?
健太
滂沱の涙を抑えきれなかったという文で終わるんだけど、悲しい話だったよ。
ともこ
まだ読んでいないのに。何でネタバレするのよ。
健太
うっかりしてたよ。

滂沱(ぼうだ)の例文

  1. 涙が滂沱として下る。
  2. 自分の甘さ加減に滂沱した。
  3. 滂沱の涙を流し嗚咽を漏らした。
  4. 40度にせまる酷暑で滂沱の汗をかいた。
  5. 滂沱たる大雨は、川を反乱させようとしていた。

「滂沱の涙を流す」は誤用?

滂沱」は「滂沱の涙を流す」という表現で文章などで使われます。

滂沱の涙を流す」とは「とめどなく涙が流れる」という意味です。

滂沱」には「涙が流れ出る」という意味があるため、厳密に言うと「滂沱の涙を流す」は重複表現に当たります。

しかし、「滂沱の涙を流す」は一般的に定型的な言い回しとして認められていて、誤用とは言い切れません。

「涙、滂沱として流れる」「滂沱の涙」、「涙滂沱たり」というように使われることもあります。