生贄の読み方・意味とは?(類義語)
【二字熟語】
生贄
【読み方】
いけにえ
【意味】
①人や動物を生きたまま神に供えること。また、その供え物。
②ほかの人やある物事のために生命や名誉・利益を投げ捨てること。また、その人。犠牲 (ぎせい) 。
それと、「自分の大切なものを捨てて、他の人や何かのために身を捧げること」や、「そういう自分を捧げる人」のことを言うんやな。つまり、自分のことよりも他の人や何かのために自分を犠牲にすることを言うんやな。
【語源・由来】
「生」は「生きている。」
「贄」は「神に供えるささげ物。また、天子に献上する魚や鳥などの食物。その年の新穀などを奉るのにもいう。」
【類義語】
人身御供、犠牲
生贄(いけにえ)の解説
「生贄」っていう言葉は、2つの意味があるんだよ。
1つ目の意味は、生きている人や動物を神さまに捧げること、またはその捧げられたもの自体を指すんだ。昔の人々は、神さまを喜ばせるために、動物を捧げる儀式を行ったりしたんだよ。例えば、「生贄をささげる」という表現は、そのような儀式を行うことを指しているんだ。
2つ目の意味は、他の人や何か特定の事のために自分の命や名誉、利益を捧げること、またはその人自体を指すこと。これは、自分の大切なものを犠牲にして他の人や事を助けるという意味だよ。例えば、「企業間戦争の犠牲になる」という表現は、その競争の中で失敗してしまったり、大きな損失を受けたりすることを意味しているんだ。
だから、「生贄」っていうのは、神さまに捧げるもの、または自分の大切なものを他人のために犠牲にすること、またはその人自体を指す言葉なんだね。
生贄(いけにえ)の使い方
生贄(いけにえ)の例文
- 会社再建の生贄となる。
- 仔羊を生贄に捧げる。
- 健太くんは組織の生贄になった。
- 神への生贄として豚を捧げる。
- 全責任を取らされて生贄となった。
生贄の文学作品などの用例
「生贄」と「犠牲」「身代わり」の違いを解説
「生贄」に似ている語に「犠牲(いけにえ・ぎせい)」「身代わり(みがわり)」があります。
「生贄」と「犠牲」の違いは?
「生贄」は「犠牲」とも書き、同じ意味で使われます。
また、「犠牲」は「ぎせい」とも読み、
①神、精霊などをまつるときに供える生き物。いけにえ。
②ある目的のために損失となることをいとわず、大切なものをささげること。また、そのもの。
③災難などで、死んだり負傷したりすること。
という意味です。
「生贄」も「犠牲(ぎせい)」も、「神、精霊などをまつるときに供える生き物。」、「ある目的のために損失となることをいとわず、大切なものをささげること。」という意味が同じです。
しかし、「犠牲(ぎせい)」には、災難などで、死んだり負傷したりすることという意味があります。
対して「生贄」にはその意味がない点が違います。
それに加えて、他の人や何かのために自分の生命や名誉、利益を捨てることも「生贄」と呼ぶんだ。
一方、「犠牲」も神や精霊への供物として生き物を捧げることを指すけど、これには特定の生き物を生け贄として捧げるという意味は含まれていないよ。
そして、「犠牲」はまた、ある目的のために自分の大切なものを犠牲にすることや、災害などで亡くなったり傷ついたりすることも指すんだ。
一方、「犠牲」は「生き物を神に捧げること」や、「自分の大切なものをある目的のためにささげること」や、「災難などで亡くなったり、傷ついたりすること」を指すんやな。それぞれ、ちょっとずつニュアンスが違うんやな。これは、言葉の深さを感じるな。
「生贄」と「身代わり」の違いは?
「身代わり」は、「他人のかわりになること。また、その人。」という意味です。
「生贄」は「人や動物を生きたまま神に供えること。また、その供え物」、「ほかの人やある物事のために生命や名誉・利益を投げ捨てること。」という意味で使われます。
対して「身代わり」は、あるものの代わりとなることをいうので意味が違います。
まず、「生贄」は、人や動物を神への供物として生きたまま捧げることを指すよ。また、他人や何かのために自分の生命や名誉、利益を投げ捨てることも含むんだ。
それに対して、「身代わり」は他人の代わりになること、つまり、他人の立場や状況、責任等を引き受けることを指すんだよ。
一方、「身代わり」は「他の人の立場や状況、責任などを自分が引き受けること」を言うんやな。似てるようで、こうやって言葉の意味をちゃんと理解していくと、それぞれにしっかりとした違いがあるんやな。
また、この言葉は、他の人や何かのために自分の生命、名誉、利益を犠牲にすることや、そのように自己を犠牲にした人を指すこともあるんだよ。