一見の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
一見
【読み方】
いっけん
【意味】
①一度見ること。ひととおり目を通すこと。
②ちらっと見ること。
③(副詞的に用いて)ちょっと見たところ。
④一度会うこと。初対面。いちげん。
ちょっと目を通すことや、ぱっと見たところ、それとも初めての出会いを指すんやな。これは色んな意味で使える便利な言葉やな。
【語源・由来】
「一」は「ほんのわずか。ちょっと。」
「見」は「みる。みえる。」
【類義語】
一目(ひとめ)、一目(いちもく)、一瞥
【対義語】
凝視、熟視、百聞
一見(いっけん)の解説
「一見」っていう言葉は、いくつかの意味があるんだよ。
1つ目は、一度だけ見ることや、ざっと見ることを指すよ。「一見に値する」っていう表現は、そのものや事象が一度見る価値がある、という意味だよ。「百聞は一見に如 (し) かず」は、何回も聞くより一度見る方が理解が深まる、という意味のことわざだね。
2つ目は、ちらっと、つまり一瞬だけ見ることを指すんだ。「一見して事の重大さを悟った」っていう表現は、一瞬見ただけでその事象が重要であることを理解した、という意味になるよ。
3つ目は副詞的に使う場合で、ちょっと見たところ、一見しただけの印象を表すよ。「一見まじめそうな人」は、見た感じは真面目な人に見える、という意味だね。
4つ目は、一度だけ会うことや、初めて会うことを指すよ。「一見ながら武士の役、見殺しにはなりがたし」〈浄・天の網島〉という文は、一度だけ会ったけど、その人を見捨てるのは難しい、という意味になるんだ。
だから、「一見」っていう言葉は、一度見ること、ちょっと見ること、または初めて会うことなどの意味に使われるんだよ。
一見(いっけん)の使い方
一見(いっけん)の例文
- 一見に値する。
- 百聞は一見に如かず。
- 一見紳士風だが、そうでもない。
- 一見して偽物とわかる。
- 健太くんは、一見気が弱そうだ。
一見の文学作品などの用例
「一見すると」とは?
「一見」を用いた表現の一つに「一見すると」があります。
「一見すると」とは、「ちょっと見たところでは。 ぱっと見た印象では。」という意味です。
でもな、見た目だけで判断せんようにせなあかんのやで。見た目と中身は違うこともよくあるからな。
【例文】
- 一見すると羊のように見えるため、メリー号と呼ばれる。
- 一見すると気難しそうだ。
- 一見すると本物と見分けがつかない。
また、初めて会うこと、つまり初対面の意味も含まれているんだ。