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「幾多」の意味と使い方や例文!「数多」との違いは?(類義語)

幾多の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
幾多

【読み方】
いくた

【意味】
数量の多いこと。あまた。数多く。

二字熟語の博士
「幾多」という言葉は、たくさんの数、大量の数を表すんだよ。

その数がとてもたくさんで数えきれないくらいの意味を持っているんだ。

助手ねこ
そっかー、つまり「めちゃくちゃたくさん」ってことやな。

数えようと思ったらキリがないほどの大勢や、たくさん集まったもののことを指すんやな。なるほどな、これは覚えとこうて。

【語源・由来】
「幾」は「数量の多いこと。あまた。数多く。」
「多」は「数や量がおおい。」

【類義語】
数多

幾多(いくた)の解説

カンタン!解説
解説

「幾多」っていう言葉はね、物事や出来事がたくさん、大量にあるっていう意味なんだよ。別の言葉で言えば、「たくさん」や「いっぱい」っていう感じさ。

例えば、「幾多の困難を切り抜ける」っていう文はね、「たくさんの難しさや大変なことを乗り越える」っていう意味になるんだ。つまり、一つや二つじゃなくて、本当にたくさんの問題や困難を解決してきた、っていうことを伝えるために使うんだよ。

だから、「幾多」っていう言葉は、何かがたくさん、大量にあるときに使うんだね。

幾多(いくた)の使い方

健太
社会人になると、我慢しなくてはいけないことが幾多もあるって兄さんが嘆いているよ。
ともこ
社会人になりたくなくなるわよね。
健太
未来ある若者に、もっと前向きな姿を示してほしよね。
ともこ
プロジェクトを成功させて喜ぶ姿を見せてくれると最高ね。

幾多(いくた)の例文

例文
  1. 幾多あったタピオカドリンク店が、今では一店舗になった。
  2. 幾多の危険を冒して、健太くんは、我々に何かを伝えようとした。
  3. 幾多の試練を乗り越え成功をつかみ取る。
  4. この街には、一つのゆるキャラではなく、幾多のゆるキャラが存在する。
  5. 豊かな人生のために知っておかなければならない幾多のことは、大抵この本から学ぶことができる。

幾多の文学作品などの用例

  1. ・・・先にこの三年間、彼に幾多の艱難を嘗めさせた彼自身の怨敵であった。・・・ 芥川竜之介或敵打の話

  2. ・・・半三郎はこのほかにも幾多の危険に遭遇した。それを一々枚挙するのは・・・ 芥川竜之介馬の脚

  3. ・・・は必ずわたしと共に、幾多の特色を数え得るであろう。彼の構想力、彼・・・ 芥川竜之介「菊池寛全集」の序

「幾多」と「数多」の違いを解説

幾多」に似ている語に「数多(あまた)」があります。

数多」とは、
①数量の多いさま。たくさん。多く。名詞的にも用いる。
②程度のはなはだしいさま。非常に。はなはだしく。

という意味です。

幾多」も「数多」も、数量が多いさまをいい、具体的に数で表わせるようなものにはあまり使われません。

文章語的である点も同じですが、「数多」には、程度がはなはだしいという意味がある点が「幾多」とは違います。

二字熟語の博士
「幾多」と「数多」はどちらも多くのものや事柄を表す言葉だよ。

ただ、「幾多」は単純に数が多いことを表し、「数多」は一方で、数が多いだけでなく、非常にという強い感じ方を表すこともあるんだ。

助手ねこ
なるほどな。「幾多」はただたくさんあるって意味で、「数多」はそれに加えて、めっちゃたくさんあるって感じるってことやな。

つまり、「数多」は、「幾多」よりもちょっと強調したいときに使うってわけか。