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「一瞥」の意味と使い方や例文!「一瞥をくれる」とは?(類義語・対義語)

一瞥の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
一瞥

【読み方】
いちべつ

【意味】
流し目に見ること。ちらと見ること。

二字熟語の博士
「一瞥」という言葉は、ほんのちょっと、つまりはちらっと見ることを指すんだよ。
助手ねこ
あーなるほどな。「一瞥」ってのは、サッと一瞬だけ見ることやな。

目をキョロっと動かす感じで、ちょっとだけ視線を向けることやな。

【語源・由来】
「瞥」は「横目でちらりと見る意。」

【類義語】
一目、打見、一見、瞥見、チラ見、垣間見

【対義語】
凝視、熟視

一瞥(いちべつ)の解説

カンタン!解説
解説

「一瞥」っていう言葉はね、一瞬だけ見ること、ちょっとだけ目を向けることを意味しているんだよ。

例えば、「一瞥をくれる」っていうのは、ちょっとだけ、一瞬だけ目をこちらに向けてくれる、つまりちらっとこちらを見てくれるという意味になるんだ。

それから、「一瞥しただけで、それとわかった」っていうのは、一瞬だけ見たけど、それだけで何かを理解した、何かが分かったという意味だよ。

だから、「一瞥」っていう言葉は、ほんの一瞬、ちょっとだけ見ることを表していて、その一瞬の視線が大切な情報を伝えることがあるんだね。

一瞥(いちべつ)の使い方

健太
謝ろうと思ったのに。一瞥もくれずに教室に入っていったよ。
ともこ
お友達と喧嘩したの?
健太
そうなんだ。仲直りをしたいと思っているんだけど難しそうだね。
ともこ
勇気をもって謝るといいわよ。

一瞥(いちべつ)の例文

例文
  1. 川を一瞥して水量を確認した。
  2. ともこちゃんは冷たい目で僕を一瞥した。
  3. 世界遺産を目の前にして、健太くんは一瞥もしなかった。
  4. 名探偵は、犯行現場を一瞥しただけでトリックを見破った。
  5. 胡散臭そうにこちらを一瞥した。

一瞥の文学作品などの用例

  1. ・・・少年と思っていれば、一瞥を与えないのは当然である。しかし不良少年・・・ 芥川竜之介お時儀

  2. ・・・、襖ごしに斉広の方を一瞥しながら、また、肩をゆすってせせら笑った・・・ 芥川竜之介煙管

  3. ・・・い江丸の上から僅かに一瞥した支那美人だった。彼女は水色の夏衣裳の・・・ 芥川竜之介湖南の扇

「一瞥をくれる」とは?

一瞥」は「一瞥をくれる」という表現で用いられます。

一瞥をくれる」の「くれる」は「呉れる」と書き、「(自分が相手に)物をあたえる。また、動作を加える。やる。くれてやる。」という意味です。

一瞥をくれる」は「一瞥」と同じで「ちらと見る」という意味です。

くれる」は一般的に、「相手が自分にものを与える」という意味で用いられますが、ここでは「自分が相手に動作を加える。くれてやる。」という意味で使われます。

一瞥をくれる」は悪い意味で使うという決まりはないですが、「くれる」の「くれてやる」という意味から「さほど重視しないで」という意味が強調され、やや感じの悪い意味で使われることが多いです。
二字熟語の博士
「一瞥をくれる」や「一瞥」という表現は、「ちらっと見る」、つまり、一瞬だけ見るという意味があるんだよ。
助手ねこ
それはつまり、「ちょっとだけ見る」ってことやな。

なるほどな、すごく短い時間だけど、一瞬だけ注目するって意味があるんやな。