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「狼狽」の意味と使い方や例文!「動揺」との違いは?(語源由来・類義語・対義語)

【二字熟語】
狼狽

【読み方】
ろうばい

【意味】
あわてふためくこと。うろたえ騒ぐこと。

【語源・由来】
「狽」は狼の一種。一説に、「狼」は前足が長く後ろ足は短いが「狽」はその逆。両者は常に共に行動し、離れると倒れてうろたえることから。

【類義語】
周章、大慌て、動揺、右往左往、うろたえる、取り乱す、あたふた、オロオロ、パニック、泡を食う

【対義語】
平然、沈着、泰然

狼狽(ろうばい)の使い方

ともこ
健太くんまた寝坊したの。
健太
そうなんだ。狼狽してパジャマのまま学校に来てしまったよ。
ともこ
着替えのために帰るの?
健太
鞄もないしいったん帰るよ。

狼狽(ろうばい)の例文

  1. 不意にインタビューされ狼狽した。
  2. 健太くんが車に轢かれたと聞いて両親は狼狽した。
  3. 株価が急落した狼狽した。
  4. 狼狽のあまり妙なことを口走っている。
  5. 健太くんの狼狽ぶりを気の毒に思った。

「狼狽」と「動揺」の違いは?

狼狽」に似た意味の言葉に「動揺」があります。

動揺」は「動きゆらぐこと。ぐらつくこと。転じて、気持ちなどが不安定になること。不安。」という意味です。また、「政界の動揺」のように、「騒擾(そうじょう)。さわぎ。」という意味もあります。

狼狽」は、「あわてふためく」(例:狼狽の色を隠せない。)
動揺」は、「気持ちが不安定になる」(例:内心の動揺を隠す。)

という意味の違いがあります。

狼狽」は慌てている様子がにじみでている、「動揺」は心の問題なので隠すこともできるという点で異なり、うろたえる程度で考えると「狼狽」>「動揺」となります。状況に応じて適切な方を使いましょう。