一見の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
一見
【読み方】
いちげん
【意味】
①初めて会うこと。特に、旅館や料理屋などの客がなじみでなく、初めてであること。また、その人。
②遊里で、遊女に初めて会うこと。初会。
また、昔の遊里っていうところで、遊女に初めて会うことも「一見」って言うんやて。なるほどな、これは2つの意味があるんやな。
【語源・由来】
一度見参の意。
【類義語】
初会
【対義語】
常連、常客
一見(いちげん)の解説
「一見」っていう言葉は、2つの意味があるんだよ。
1つ目の意味は、初めて会うことや初めての訪問を指すんだ。特にレストランや旅館などで初めて来るお客さんを指すことが多いよ。たとえば、「一見さんはお断りしています」という文は、初めて来店する人、つまり初めてのお客さんは受け入れていないという意味だよ。
2つ目の意味は、昔の日本で遊女に初めて会うことを指すよ。これは、特に遊里(昔の遊郭地)で使われていた表現だね。「一見に馴れ馴れしきことながら」〈浄・万年草〉という文は、初めて会ったにも関わらず、すぐに親しげに振る舞っているという意味だよ。
だから、「一見」っていう言葉は、文脈によって「初めて会うこと」または「初めての訪問」を表すんだね。
一見(いちげん)の使い方
一見(いちげん)の例文
- ここは一見の客は入れないよ。
- 京都以外でも、一見の客を断る料亭があるという。
- 紹介者のない一見客はお断りしています。
- 一見の客は入りづらい。
- 四年先まで予約でいっぱいで、一見どころか、常連も行くことができない。
一見の文学作品などの用例
「一見さんお断り」とは?
「一見」を用いた語の一つに「一見さん」があります。
「一見さん」は、初めてその店に来店した客のことをいいます。
京都の飲食店を語るときに、よく耳にするのが「一見さんお断り」です。
「一見さんお断り」といわれると、冷たく入りづらいイメージがあります。
「一見さんお断り」の店は、クレジットカードがない時代、旦那衆は財布を持ち歩くことがなく、後から請求書を送ってもらうシステムでした。
確実に売り上げを回収するために、客の顔で信用を判断する「一見さんお断り」ができました。
これが生まれた背景には、以前はクレジットカードがない時代、お店の常連客たちは財布を持たずに、あとから請求書を送ってもらうというシステムがあったんだ。お店はお客さんの顔で信用を判断するために、この「一見さんお断り」を行っていたんだよ。
だから、お店はお客の顔を覚えて信用を判断して、初めて来た人は断ってたんやな。これは、長い付き合いのお客さんを大事にするお店の考え方を示してるんやな。
二つ目の意味は、遊里で遊女に初めて会うことを言うんだ。