読み方で悩みやすい漢字の一つに、「所謂」があります。
Q「所謂」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
所謂の読み方
- 「いわゆる」
- 「しょせん」
- 「いわゆる」と「しょせん」両方とも
このページでは、悩みやすい「所謂」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「所謂」の読み方は、「いわゆる」?「しょせん」?
所謂の正しい読み方は、「いわゆる」「しょせん」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるけれど、漢字の表記に悩むかもしれませんね。
「所」の音読みには「ショ」があり、訓読みには「ところ」があります。
一方、「謂」の音読みには「イ」があり、訓読みには「い(う)」「いい」「いわ(れ)」があります。
しかし、所謂の読み方は「いわゆる」が正しく、「しょい」や「しょせん」は間違いになります。
正解は、①の「いわゆる」です。
広辞苑の「いわゆる」の項目には「言フの未然形に、上代の受身の助動詞ユの連体形が付いたもの」との解説があります。
一方、新明解国語辞典(第四版)には「『ゆる』は『れる』に当たる雅語の助詞『ゆ』の連体形」とあり「古来の文字は『所謂』」とあります。
「しょせん」と読む熟語に所詮がありますが、意味が異なる別の言葉です。
「所謂」の意味
所謂の意味は「世間で言われている」「俗に言う」です。
「所」には「するところの」や受身の助詞の「…る」「…らる」の意味があります。また、「謂」は「いう」「述べる」の意味があります。所謂は言うの受身で「言われる」ということになりますね。
所謂を用いた例文には「彼は所謂食通だ」があります。
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まとめ
- 所謂の読み方は「いわゆる」が正しい。
- 「しょせん」と読むのは間違い。
- 所謂は「世間で言われている」を意味する。