【二字熟語】
純朴
【読み方】
じゅんぼく
【意味】
すなおでかざりけのないこと。人情厚くいつわりのないこと。
【語源・由来】
「純」は「まじりけがない。」
「朴」は「うわべを飾らない。すなお。」
【類義語】
素直、朴訥、善良、素朴、野趣、醇厚
純朴(じゅんぼく)の使い方
健太くんの弟は純朴そうね。
世の中の汚い部分を一切知らないからね。
あのまま大きくなって欲しいな。
僕もそう思っているよ。
純朴(じゅんぼく)の例文
- 純朴で良い人そうな健太くんは、先輩にかわいがられやすい。
- 様子を見ても、話を聞いても、この証人は純朴で公平な人らしく見えた。(ドストエフスキー、カラマーゾフの兄弟)
- 「これから帰ってなにすンの」 純朴な声が親身に心配してくれる。(向田邦子、父の詫び状)
- 美しいものは常に用に仕える私なき純朴な心の現れである。彼らには稚拙美があるではないか。(柳宗悦、工芸の道)
- 権謀術数に長ける健太くんには、もうかつての純朴な少年の面影は無い。
「純朴」と「純粋」「素朴」との違いは?
「純朴」に似ている語に「純粋(じゅんすい)」「素朴(そぼく)」があります。
「純朴」と「純粋」の違いは?
「純粋」とは、
①まじりけのないこと。異質なものをそれ自身に含まないこと。
②もっぱらなこと。専一。
③完全なこと。
④邪念・私欲がなく清らかなこと。
という意味です。
「純朴」も「純粋」も、性格をほめる表現です。
しかし「純朴」は、かざりけがなくすなおなことをいいます。
対して「純粋」は、邪念がなく清らかなことをいいます。
「純朴」と「素朴」の違いは?
「素朴」とは、
①人為がなく、自然のままであること。
②かざりけがなく、ありのままなこと。
③考え方などが単純なこと。
という意味です。
「純朴」も「素朴」も、ありのままでかざりけのないことをいいます。
しかし「純朴」は、心がすなおでかざりけのないことをいい、「素朴」のように態度に対して使うことはありません。
「素朴」は、性格や言動などがありのままでかざりけがないことをいいます。
また、「素朴な味」のように、人為がなく自然のままであるさま、考え方などが単純という意味がある点が「純朴」と違います。