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「馴致」の意味と使い方や例文!「馴致不能」とは?(類義語)

【二字熟語】
馴致

【読み方】
じゅんち

【意味】
①なれさせること。なじませること。
②次第にある状態になるようにすること。

【語源・由来】
「馴」は「言いつけにおとなしく従う。なれる。ならす。」
「致」は「めざすところまで届ける。至らせる。」

【類義語】
適応、順応

馴致(じゅんち)の使い方

ともこ
野生のアライグマが繁殖して害獣になっているんですって。
健太
もともとはペットだったアライグマなんだよね。アライグマは馴致不能なのに、有名なアニメをきっかけに人気に火が付いたんだ。
ともこ
飼えなくなったからって手放すのは人間の悪いところよね。
健太
自分の子供を世話するように、最後まで責任をもつことができないならペットショップに行ってはいけないよね。

馴致(じゅんち)の例文

  1. この悲しみを馴致してこれからも生きていくんだ。
  2. どれ程長い時間の間に馴致されたことであるか分らない。(有島武郎、惜みなく愛は奪う)
  3. ここにも至れり尽くされた馴致と洗練とがあらわれていると思います。(上村松園、簡潔の美)
  4. 僕はそれに気がついて、人間の馴致性というのか、変通性というのか、自身のたより無さに呆れてしまった。(太宰治、パンドラの匣)
  5. 馴致が十分なされた馬なので乗りやすいと思います。

「馴致不能」とは?

馴致」を用いた表現の一つに「馴致不能(じゅんちふのう)」があります。

馴致不能」とは、なれさせることができないという意味です。

【例文】

  1. 全ての動物を犬のように馴致することができるわけではなく、馴致不能な動物もいる。
  2. 野良猫は子猫のころから飼うのと違って、馴致不能なことが多い。
  3. 彼らは自由気ままで馴致不能、上司でもコントロールできない。