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「敷居」の意味と使い方や例文!「敷居が高い」とは?広辞苑第七版で意味が変わった!(類義語)

【二字熟語】
敷居

【読み方】
しきい

【意味】
①門の内と外との仕切りとして敷く横木。また、部屋の境に敷く、引き戸・障子・ふすまなどを開けたてするための溝やレールのついた横木。
②屋内や地上に敷いて座るござ・むしろの類。

【語源・由来】
門の内外を区切るために敷く横木。

【類義語】
ハードル

【対義語】
鴨居

敷居(しきい)の使い方

ともこ
健太くん。先生の家に遊びに行きましょうよ。
健太
敷居が高くて行けないよ。
ともこ
何かしたの?
健太
借りたお金を返していないんだよ。合わせる顔が無いよね。

敷居(しきい)の例文

  1. 二度とこの家の敷居をまたぐなと怒鳴られた上に塩をまかれた。
  2. 敷居に立って、家の中をのぞいてみましたが誰もいないようでした。
  3. 妻の実家は敷居が高いと考えている男性が多すぎる。
  4. 彼とは敷居越しに会話をしました。
  5. 僕の不注意で感染症をうつしてしまってから、健太くんの家は敷居が高いんだ。

「敷居が高い」とは?広辞苑第七版で意味が変わった!

敷居」を用いた表現の一つに「敷居が高い」があります。

敷居が高い」は、「不義理または面目ないことがあって、その人の家に行きにくい。また、高級だったり格が高かったり思えて、その家・店に入りにくい。敷居がまたげない。」という意味です。

【例文】
・義理を欠いているので、あの家は敷居が高い
・先生にはご無沙汰ばかりしているので、つい敷居が高くなった。
・あの不始末以来居が高くなって、彼の家には行けない。

【類表現】
・合わせる顔がない

広辞苑第七版で意味が変わった!

敷居が高い」は、広辞苑第六版までは、不義理または面目ないことがあって、その人の家に行きにくいという意味で使われていました。

敷居が高い」を高級だったり格が高かったり思えて、その家・店に入りにくいという意味で使うのは誤用とされていました。

しかし、2017年12月に出版された広辞苑第七版では、「敷居が高い」は、高級だったり格が高かったり思えて、その家・店に入りにくいという意味が加わり、正しい使い方とされるようになりました。

言葉は変化していくものです。いずれ「びえん」が辞書に掲載される日が来るかもしれません。若者の言葉に眉を顰めることなく温かい目で見守りましょう。