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「晦渋」の意味と使い方や例文!「晦渋混濁」とは?(類義語・対義語)

晦渋の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
晦渋

【読み方】
かいじゅう

【意味】
言葉や文章がむずかしく意味がわかりにくいこと。また、そのさま。難解。

二字熟語の博士
「晦渋」という言葉は、言葉や文章が非常に難しく、理解しにくいことを意味するんだ。

つまり、その内容がとても複雑で、すぐには理解できないことを表しているよ。

助手ねこ
あぁ、わかったわ。それは、言葉や文章がむちゃくちゃ複雑で、なんてこったい、これ何言ってんねん!ってなることやな。

【語源・由来】
「晦」は「くらます。」
「渋」は「なめらかに進まない。しぶる。」

【類義語】
晦渋、難解、瞹昧さ、不明瞭

【対義語】
明確、明瞭

晦渋(かいじゅう)の解説

カンタン!解説
解説

「晦渋」っていう言葉は、言葉や文章が難しくて、なかなか理解するのが難しいことを指す言葉だよ。具体的には、読んでみても、どういう意味なのかすぐにはわからないような、むずかしい表現や言い回しがされていることを示しているんだ。

例えば、教科書や専門的な本に書かれている文章がとても深くて、一読しただけでは「え?これ、何言ってるの?」ってなることがあるよね。そのような、一度や二度読んでもすぐには理解できない文章を「晦渋な文章」と言ったりするんだよ。

また、「晦渋」の「晦」っていう字は、元々は「曖昧でわかりにくい」という意味があって、「渋」は「渋い、つまり、なかなか進まない」という意味があるんだ。だから、この二つの文字を組み合わせて、「言葉や文章がわかりにくくて、理解するのが難しい」という意味を持つようになったんだよ。

要するに、「晦渋」は、一度読んだだけではすぐには理解できない、複雑で深い内容や表現のことを言うんだよ。

晦渋(かいじゅう)の使い方

ともこ
健太くん。聖書を読んだことある?
健太
あるけど晦渋で読み進めることができなかったんだ。
ともこ
現代風に訳してほしいわよね。
健太
そうなんだよ。今風な口語訳にしてくれれば最後まで読むんだけどな。

晦渋(かいじゅう)の例文

例文
  1. ともこちゃんの報告は晦渋で理解できなかった。
  2. 初期のころは晦渋な作風だった。
  3. 文体の晦渋さから日本での知名度は低い。
  4. わざとに書いた方がありがたがられる。
  5. あの学校の国語のテストは、晦渋な長文問題を出すことが多い。

晦渋の文学作品などの用例

  1. ・・・で、めくら草紙だが、晦渋ではあるけれども、一つの頂点、傑作の相貌・・・ 太宰治虚構の春

  2. ・・・はいいが文章が下手で晦渋でよくわからない」というような批評を耳に・・・ 寺田寅彦科学と文学

  3. ・・・が暗いという上心持の晦渋さをも幾分含む。それには、植込の樹にも大・・・ 宮本百合子九州の東海岸

「晦渋混濁」とは?

晦渋」は「晦渋混濁」という四字熟語で使われます。

晦渋混濁」とは暗く沈んで生気がなく、にごっているようす

という意味です。

晦渋」はここでは暗く沈んでいるようす。「混濁」は乱れにごっているようす。まじりあってにごるようすをいいます。

二字熟語の博士
「晦渋混濁」という四字熟語は、暗くて元気がなく、そして混ざり合って澄んでいない状態を表しているんだよ。
助手ねこ
なるほどな。それは、何かがモヤモヤして、クリアやない感じってことやな。

明るさや活気が足りへん、にごってる感じ。なんか、池の水が濁ってて透き通ってないようなイメージやね。

【例文】

  1. 知らせを聞いた健太くんは晦渋混濁の極みといった様子だ。
  2. 晦渋混濁するともこちゃんにかける言葉を探した。