読み方で悩みやすい漢字の一つに、「海象」があります。
Q「海象」、あなたはこの二字熟語を何と読みますか?
次の3択から選んでみて下さい。
海象の読み方
- 「かいしょう」
- 「かいぞう」
- 「かいしょう」と「かいぞう」両方とも
このページでは、悩みやすい「海象」の読み方や意味について詳しく解説していきます。
「海象」の読み方は、「かいしょう」?「かいぞう」?
海象の正しい読み方は、「かいしょう」「かいぞう」どちらなのでしょうか。どちらも聞いたことがあるかもしれませんね。
「海」の音読みには「カイ」、訓読みには「うみ」があります。また、「象」の音読みには「ショウ」「ゾウ」、訓読みには「かたち」「かたど(る)」があります。
海象の読み方は「かいしょう」「かいぞう」のどちらを使っても間違いではありません。つまり、どちらも正しい読み方ということになります。
正解は、③の「かいしょう」と「かいぞう」の両方です。
広辞苑には「かいしょう」「かいぞう」の両方の項目があります。ただし、「かいしょう」と読む場合と「かいぞう」と読む場合では意味が違ってきます。
「海象」の意味は、「かいしょう」と「かいぞう」で違う!
「海」には「うみ」「うみのように広く大きい」の意味があります。一方、「象」には「ぞう」「ようす・ありさま」「かたどる」などの意味があります。
海象(かいしょう)の意味は「海洋の自然科学現象の総称」であり、大気の気象に対する言葉です。
海象(かいぞう)の意味は「セイウチの別称」です。セイウチは北極海に棲むセイウチ科の大な海獣。「セイウチ」はロシア語の「sivuch」が変化した言葉であり、「海象」は漢名に由来する表記です。
海象を用いた例文には「海象(かいしょう)情報を確認する」「海象(かいぞう)が生息する地域」があります。
まとめ
- 海象の読み方は、「かいしょう」「かいぞう」のどちらも正しい。
- 海象(かいしょう)は「海洋の自然科学現象の総称」を意味する。
- 海象(かいぞう)は「セイウチの別称」を意味する。