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「撹乱」の意味と使い方や例文!「攪乱」とは?(類義語)

撹乱の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
撹乱

【読み方】
かくらん

【意味】
かき乱すこと。混乱が起きるようにすること。

二字熟語の博士
「撹乱」という言葉は、特定の状況や場面をかき乱す、または混乱させるという意味があるんだよ。
助手ねこ
あー、そやな。それは「何かがスムーズに行ってる場面に入って、わちゃわちゃさせてしまう」ってことやな。

例えば、みんなが真剣に勉強してるとこに入って、騒いだりすると、その場が混乱するやんな。これは、そういう「めちゃくちゃにする」ことを指す言葉やな。わかったわ。

【語源・由来】
「撹」は「かきみだす。かきまわす。」
「乱」は「物事がもつれて秩序がなくなる。みだれる。みだす。」

【類義語】
工作、擾乱

撹乱(かくらん)の解説

カンタン!解説
解説

「撹乱」という言葉は、何かの状況や場面を混乱させたり、かき乱したりすることを意味しているんだよ。

たとえばね、公園でみんなが静かにピクニックを楽しんでいるところに、突然大きな音を鳴らす人が現れたら、その平和な雰囲気が一気に乱れてしまうよね。みんなが驚いて、何が起こったのかとバタバタする。このような状態を「撹乱された」と言うんだ。

「情報網を撹乱する」というのは、情報の流れや通信などをわざと乱す、混乱させる行為を指しているよ。例えば、インターネットで情報をやり取りするシステムがあるとしよう。もし何かの原因で、そのシステムが上手く動かなくなったり、情報が誤った方向に流れてしまったりすると、それは情報網が「撹乱された」と言えるんだ。これは特に、故意にシステムを混乱させるようなサイバー攻撃などで起こることが多いよ。

だから、「撹乱」という言葉は、物事の順序や流れを故意に乱す、または混乱させる行動や状態を表しているんだね。

撹乱(かくらん)の使い方

ともこ
忍者は、敵の家に女中などに扮して入り込み、撹乱していたんだって。
健太
くノ一って本当にいたんだね。
ともこ
そうなのよ。くノ一が、敵の情報を味方に流していたのよ。
健太
情報が戦いの勝敗を左右するのは、今も昔も同じだね。

撹乱(かくらん)の例文

例文
  1. 犯人が、捜査を撹乱する目的でやったことかもしれない。
  2. 社会の秩序を撹乱する。
  3. 陽動作戦で敵を撹乱しました。
  4. 敵の後方を撹乱する部隊の一員として活躍した過去がある。
  5. 偽の情報で世論の撹乱を図った。

「攪乱」とは?

撹乱」は、「攪乱」とも書きます。

撹乱」の「」は、「攪乱」の「」の簡易慣用字体です。

なので「攪乱」と「撹乱」は同じ意味です。

二字熟語の博士
「撹乱」と「攪乱」は基本的に同じ意味を持つ言葉だよ。どちらも、何かを混乱させる、またはその状態にするという意味が含まれている。

文字の形が少し違うだけで、その背後にある概念は同じなんだ。「撹」は「攪」の簡易慣用字体と呼ばれるもので、つまり簡単な形で同じ意味を持つ字だね。

助手ねこ
なるほど、それはつまり「撹乱」も「攪乱」も、どっちも「ごっちゃごちゃにする」って意味やな。

文字がちょっと違うけど、意味は同じやから気にせんでいいんや。それと、「撹」っていうのは「攪」を簡単にした形やから、結局は同じもんを指してるんやな。

簡易慣用字体」とは、印刷物などに使用されている俗字体・略字体の中で、2000年12月国語審議会において印刷標準字体と入れ替えて使用しても支障がないと、最終答申がなされた漢字の字体をいいます。