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「加減」の意味と使い方や例文!「さじ加減」とは?(語源由来・類義語)

加減の読み方・意味とは?(語源由来・類義語)

意味

【二字熟語】
加減

【読み方】
かげん

【意味】
①加えることと減らすこと。加わることと減ること。
②加法と減法。
③程よく調節すること。またその状態。
④(接尾辞的に)程度。ぐあい。また、傾向。気味。
⑤状況・事情。特に、健康状態。

二字熟語の博士
「加減」という言葉にはいくつかの意味があるんだよ。第一に、何かを増やすことと減らすことを表している。第二に、数学で言う加法と減法のことも指すんだ。

第三に、ちょうど良いバランスや調整を意味することもある。第四に、程度や傾向を表す接尾辞として使われることもある。最後に、人の健康状態や状況を指すこともあるんだ。

助手ねこ
なるほどな。つまり「加減」って言葉は、色んな意味があるんやな。一つ目は、増やしたり減らしたりすること。二つ目は、算数の足し算や引き算のこと。

三つ目は、ちょうど良い塩梅、もしくは調整してうまくやるってこと。四つ目は、程度や気味っていう感じ。最後は、元気かどうか、みたいな健康の状態や事情のことも言うんやな。うんうん、これは頭に入れとかなアカンね。

【語源・由来】
「加」は「くわえる。ふやす。多くなる。ほどこす。」
「減」は「へる。へらす。少なくする。。」

【類義語】
コントロール、制御

加減(かげん)の解説

カンタン!解説
解説

「加減」という言葉は、いくつかの意味があって、それによって使い方や状況も色々変わるんだよ。

まず、「加減」の最も基本的な意味は、何かを増やすことや、逆に減らすことを指すんだ。つまり、ものが加わったり、逆に減ったりする状態のことを言うよ。

数学の世界では、「加法」と「減法」のことを指して言うこともあるんだ。「加法」は足し算のことで、 「減法」は引き算のことだよ。

でもね、日常の中で「加減」って言葉を使うと、ものごとを程よく調節することや、その状態を指すことが多いんだ。たとえば、冬に部屋の暖房の温度を調整したり、テストの点数を採点するときに適度につけることを「暖房を加減する」や「加減して採点する」と言うんだよ。

それから、「加減」の後ろに何か言葉がついてくると、それは程度や具体的な状態を示すことが多いんだ。「焼き加減」は、料理の焼き加減のことで、焼き物がちょうど良い具合に焼けた状態を指すよ。また、「塩加減」は料理の塩の具合、つまり、塩の量がちょうど良いか、多いか、少ないかを示すよ。

最後に、「加減」は、特に健康の状態や事情を指すこともあるんだ。「お加減はいかが」と聞かれると、自分の健康状態や体調のことを尋ねられているんだよ。また、「加減が悪い」とは、体調や状態が良くないことを示しているね。

だから、「加減」という言葉は、状況や文脈によって、いくつかの違った意味があるんだね。加えたり減らしたりする行為から、程度や具体的な状態、さらには健康の状態まで、様々な場面で使われる多様な言葉なんだ。

加減(かげん)の使い方

ともこ
健太くん。手加減しているでしょう?
健太
本気で勝負しているよ。
ともこ
健太くんはもっと強いはずよ。手加減されると余計に悔しいしみじめだわ。
健太
ごめんね。次は本気で勝負するよ。

加減(かげん)の例文

例文
  1. 健康のために塩分を加減するようにしています。
  2. 風呂の加減を見て、ちょうど良いように調整してね。
  3. 健太くん、お加減はいかがですか。
  4. ともこちゃんはうつむき加減で歩き、元気がない様子だった。
  5. 卵焼きを上手に作るには、火加減が肝心です。

加減の文学作品などの用例

  1. ・・・その敬服さ加減を披瀝するために、この朴直な肥後侍は、無理に話頭を・・・ 芥川竜之介或日の大石内蔵助

  2. ・・・って、鍬の先きが日の加減でぎらっぎらっと光った。津波のような音を・・・ 有島武郎カインの末裔

  3. ・・・雲のたたずまい、日の加減で、その色の濃い事は、一斉に緋桃が咲いた・・・ 泉鏡花瓜の涙

「さじ加減」とは?

加減」を用いた表現の一つに「さじ加減」があります。

さじ加減」とは、
①さじに物を盛る加減。特に、薬を調合するときの分量の加減。
②料理の味つけの程度・ぐあい。
③手加減。手ごころ。

という意味です。

二字熟語の博士
「さじ加減」という言葉は、いくつかの意味があるんだよ。最初の意味は、さじという道具で物を量るときの「加減」、つまりどれくらい盛るか、ということ。特に、薬を作るときに使われることが多いね。

次に、料理の味付けの「加減」、どれくらいの塩や砂糖を使うかといった調整を指す。そして最後に、行動や感情の「手加減」、つまり、自分の行動や言動を適度に調整することを言うんだ。

助手ねこ
あー、そうか。「さじ加減」っていうのは三つの意味があるんやな。一つ目は、薬を作るときにさじでちょうどいい量を計るんや。うまく量らなあかんから重要やで。二つ目は、料理の時に使うねん。塩とか砂糖とか、ちょうどいい量で味をつけるときに使うんや。これも大事やで、塩多すぎたら大変やしな。

三つ目は、何かをするときの「手加減」やな。たとえば、相手が弱そうなら力を抜いて投げるとか、感情や行動の調整するときにも使われるんや。つまり、この「さじ加減」ってのは、ちょうどいい加減、調整ってことをいろいろな場面で使う言葉やな。

【例文】

  1. ともこちゃんのさじ加減一つでどうにでもなるんだから怖い。
  2. 成功には、飴と鞭の適度なさじ加減が必要です。
  3. ファッションは、カジュアル過ぎずフォーマル過ぎずさじ加減が難しい。