拡散の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
拡散
【読み方】
かくさん
【意味】
①広がり、散らばること。
②混合流体が高い濃度から低い濃度の所へと移動して、一様な濃度になる現象。分子の熱運動によって起こる。
③ツイッターやフェースブックなどのソーシャルメディアにおいて、投稿されたメッセージを多くの人に引用してもらうこと。メッセージの引用は個々人によって行われるが、しばしばねずみ算式に引用数が増え、多くの人の元にメッセージが届くことがある。
そして、最後は「ツイッターやフェースブックで、みんなが同じことを言い出して、それがどんどん広まること」みたいな感じやな。特に、最後のは今の時代よくあることやで、一つのメッセージがあっという間にたくさんの人に知られるようになるんやな。
【語源・由来】
「拡」は「範囲を広くする。ひろげる。」
「散」は「四方にちらばる。ばらばらになる。ちらす。」
【類義語】
分散、放射、発散
【対義語】
凝縮、収斂、収縮、収束
拡散(かくさん)の解説
「拡散」という言葉は、何かが広がったり、散らばったりすることを指す言葉なんだよ。
まず、最も基本的な意味は、あるものや情報が広く広がることを指すんだ。例えば、「核の拡散を防止する」というのは、核兵器や核技術が多くの国や場所に広がることを防ぐ、という意味になるよ。
次に、科学の分野では、物質や流体が一方向から別の方向へ移動して、均一になる現象のことを指すこともある。たとえば、砂糖を水に溶かしたとき、砂糖の分子が水の中で均等に広がることを「拡散」と言うんだ。これは、分子が動き回る性質、つまり熱運動によって起こるんだよ。
そして、最近のソーシャルメディアの文脈では、投稿されたメッセージや情報が、多くの人に共有や引用されて、たくさんの人に伝わることを指すようになったんだ。たとえば、「以下のメッセージを拡散希望」というのは、このメッセージを多くの人にシェアしてほしい、という意味になるね。この場合、一人一人がシェアすることで、メッセージはどんどん広がっていくんだ。
だから、「拡散」という言葉は、状況や文脈によって、何かが広がる、散らばる、または多くの人に知られるようになることを表す言葉なんだね。
拡散(かくさん)の使い方
拡散(かくさん)の例文
- アロマディフューザーは、癒しの香りを部屋中に拡散してくれる。
- ネット上に情報が拡散されてしまった。
- コンピューターウィルスが拡散しているので注意してください。
- コロナ拡散を防止し防疫に集中する。
- 何と言われようとも、核兵器拡散に反対の立場を貫く。
拡散の文学作品などの用例
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・・・た水蒸気がこの廊下へ拡散して来て徐々に凝結したものではないかと想・・・ 寺田寅彦「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
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・・・けながら、だんだんに拡散して行くのである。昨年九月一日被服廠跡で・・・ 寺田寅彦「雑記(2[#「2」はローマ数字、1-13-22])」
「拡散する」と「拡散させる」の違いは?
「拡散」は、「拡散する」と「拡散させる」という形で使われることがあります。
「拡散する」は、サ行変格活用の動詞「拡散する」の終止形です。
「拡散される」は、サ行変格活用の動詞「拡散する」の未然形である「拡散さ」に、受身・尊敬・自発・可能の助動詞「れる」が付いた形です。
「拡散する」は、「情報が拡散する」のように、広がり散らばるものが主語です。
対して「拡散させる」は、「情報を拡散させる」のように、広がらせるものが主語です。
第二に、液体や気体が混ざり合って、同じ濃度になる現象を言うよ。そして第三に、ソーシャルメディアの中で、多くの人に投稿を広めてもらうことを意味するんだよ。