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「概略」の意味と使い方や例文!「概要」との違いは?(類義語・対義語)

概略の読み方・意味とは?(類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
概略

【読み方】
がいりゃく

【意味】
あらまし。大要。

二字熟語の博士
「概略」という言葉は、何かの内容や物語の大まかな流れや要点を示す言葉なんだよ。

具体的な細部には入らず、おおざっぱに理解するための表現なんだ。

助手ねこ
それはつまり「ざっくりとした内容」やな。全部の詳しいことを知りたいわけやなくて、大体どんなんかな~っていうのを知りたいときに使うんやな。

まぁ、要は「要点だけ取り出したあらまし」みたいなもんか。

【語源・由来】
「概」は「ならして一様にする。全体をならして扱うこと。大体。あらまし。」
「略」は「細部をはぶいて簡単にしてあること。また、大体のところ。あらまし。」

【類義語】
大筋、要点、概要、粗筋、大要、要約、大略

【対義語】
委細、詳細

概略(がいりゃく)の解説

カンタン!解説
解説

「概略」という言葉は、何かの内容や情報の大体のまとめやあらすじを示す言葉なんだよ。

たとえば、長い話や複雑な計画の中から、その大切なポイントや大枠を抜き出して簡単に説明するときに使うんだ。映画のストーリーを一言で言うときや、大きなイベントの大体の流れを伝えるときなどに、この言葉が使われることが多いよ。

例えば、ある研究の結果を説明するときに「調査の概略」という言葉を使うことがある。これは「この研究の大体の内容や結果はこうです」という意味で使われるんだ。また、「概略次の通り」という言葉を見かけることもあるよね。これは「以下に示すのは、その大まかな内容や流れです」という意味で使われるんだ。

だから、「概略」という言葉は、何かを詳しく知りたいときに、その大体の情報や概要を知るための手助けとして使われるんだね。

概略(がいりゃく)の使い方

ともこ
この年表を見ると、日本の鉄道の概略がわかるわよ。
健太
本当だ。わかりやすいね。
ともこ
歴史の授業もこれくらいわかりやすいと良いわよね。
健太
日本や世界の歴史は、いろんなことが入り組み過ぎて、鉄道の歴史のような概略では収まらないよ。

概略(がいりゃく)の例文

例文
  1. 複雑な事件の概略を報告した。
  2. 年次報告書をご覧になれば、当社の概略がおわかりいただけると思います。
  3. 彼女は、事業計画の概略を述べました。
  4. 調査結果の概略を今から説明します。
  5. 本年度中に概略設計に着手し、来年度にも本格的に事業化する見込みだ。

概略の文学作品などの用例

  1. ・・・それは概略こうである。意地悪の嫂が何を言うても、母が民子を愛する・・・ 伊藤左千夫野菊の墓

  2. ・・・空間の概略な計測には必ずしもメートル尺はいらない。人間の身体各部・・・ 寺田寅彦映画の世界像

  3. ・・・校教育では、こんな「概略な見当」を正しくつけるようなことはどこで・・・ 寺田寅彦自由画稿

「概略」と「概要」の違いを解説

概略」に似ている語に「概要(がいよう)」があります。

概要」とは、「あらまし。大要。大略。概略。」という意味です。

概略」も「概要」も、物事の大体のところをいい、ほぼ同じ意味です。

二字熟語の博士
「概略」と「概要」は、どちらも物事の全体的な内容や要点を示す言葉だよ。「概略」は物事の大まかな内容や大体の流れを示す。

一方、「概要」はそれをさらに詳しくまとめたもので、全体の重要な点を捉えた内容を示しているんだ。

助手ねこ
ほう、じゃあ、「概略」は、あんまり細かいことは言わんけど、ざっくりとした話やねんな。まあ、「この話はこんなんやったで!」って言う時のやつやろ。

そして、「概要」は、「この話の大事なところはここやで!」って、もうちょっと詳しく説明する時に使うんやな。どっちも話のポイントを教えてくれるんやけど、ちょっとその深さが違うんやな。

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