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「勘案」の意味と使い方や例文!「考慮」「検討」との違いは?(類義語)

勘案の読み方・意味とは?(類義語)

意味

【二字熟語】
勘案

【読み方】
かんあん

【意味】
あれこれ考え合わせること。

二字熟語の博士
「勘案」というのは、色々なことを考慮に入れて、総合的に考えることを指すんだよ。
助手ねこ
あー、それはつまり、「色々なことを考え合わせて、全体的に思考する」ってことやな。

たとえば、「このお菓子はおいしいけど、高いな。でも、友達には喜ばれるやろうな」とか考えるときに使うんやな。何かを決める前に、あっちもこっちも考えてみること、それが「勘案」やね。

【語源・由来】
「勘」は「かんがえる。調べる。くらべる。」
「案」は「かんがえる。かんがえ。計画。」

【類義語】
熟考、考慮、斟酌、忖度、配慮

勘案(かんあん)の解説

カンタン!解説
解説

「勘案」っていうのは、いろんな要素や事情を一緒に考えて、何かを判断することだよ。

例えば、友達と遊びに行く計画を立てる時、天気やお金、時間など色々なことを考慮して、最終的な計画を決めることを考えてみて。それが「勘案する」ってことなんだ。だから、ある状況や問題について、いろんな要素や情報を元に、全体としてどうしたらいいかを考えるときに、この言葉を使うんだよ。

また、ビジネスの場面で「市場の動向や競合他社の動きを勘案して、新しい製品の発売時期を決める」といった使われ方もするよ。これは、市場の状況や他の会社の動きなど、様々な情報をもとに、最良のタイミングを選ぼうとする考え方を示しているんだ。

だから、「勘案」という言葉は、いろんなことを考慮しながら、最良の選択や判断をすることを表しているんだね。

勘案(かんあん)の使い方

健太
何だか人が少ないね。
ともこ
早朝だということを勘案しても人が少ないわね。
健太
今日は何日?
ともこ
今日は閉園日だ。だから人が少ないんだ。

勘案(かんあん)の例文

例文
  1. 経営状況を勘案して海外から撤退する決断をした。
  2. 諸般の情勢を勘案して適切に対処してください。
  3. 諸要素を勘案して計画を立てる。
  4. 年齢や習慣などを勘案する。
  5. 技術的要素と経済状況を勘案し、開発するべきか否かを決定する。

「勘案」と「考慮」や「検討」の違いを解説

勘案」に似た言葉に「考慮」「検討」があります。

考慮」は考えをめぐらすこと。よく考え合わせること。
検討」は調べたずねること。詳しく調べ当否を考えること。

という意味です。

勘案」「考慮」「検討」は考えるという意味が共通していますが、違いは

勘案」・・・複数の要素を考え合わせる。
考慮」・・・要素が複数でも一つでも、判断を誤らないようによく考えること。
検討」・・・一つの事をいろいろの面からよく調べ、それでいいかどうか考えること。

という点です。

二字熟語の博士
「勘案」と「考慮」、「検討」は、全て何かをよく考える行為に関連する言葉だが、使い方や含む意味が違うんだ。「勘案」は、多くの要素を組み合わせて考えることを指す。

一方で「考慮」は、多くの要素を取り入れて、深く考えること。そして「検討」は、物事を細かく調べて、それが良いか悪いかを判断する過程をいうんだ。

助手ねこ
うむうむ、つまりな、「勘案」はいろんなことを一緒に考えるのやね。たとえば、「このお店は安いけど遠い、あのお店は近いけど高い」って感じで、どっちがいいか全部考え合わせる感じやな。

次に「考慮」は、いろんな要素をちゃんと見て、「これはどうかな?」って考えるやつやね。最後の「検討」はもっと細かく調べて、「これがいい!」って決めるまでのことやな。あー、全部考えるっていうけど、その「どう考えるか」が違うんやね。ちょっとした違いがあるけど、それが大事なんやな。

勘案」と「考慮」は似ていますが、「勘案」が複数の要素から判断するという意味であるのに対し、「考慮」は一つの要素を掘り下げるという意味が含まれる点が異なります。「検討」と「考慮」は似ていますが、「検討」に複数の要素から判断するという意味がないので異なります。