勘弁の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
勘弁
【読み方】
かんべん
【意味】
①他人の過失や要求などを許してやること。堪忍。
②物事のよしあしをよく考えること。
③やりくりすること。算段。
二つ目は、何かがええか悪いかをしっかり考えてること。三つ目は、ものごとをどうにかこうにか工夫して解決するってわけやな。 それぞれの状況で使えそうやわ。
【語源・由来】
「勘」は「罪を調べただす。」
「弁」は「けじめをつけて処理する。」
【類義語】
容赦、堪忍
【対義語】
復讐、報復
勘弁(かんべん)の解説
「勘弁」という言葉は、人が何かを許したり、物事をよく考えたり、上手くやりくりしたりすることを表す言葉なんだよ。
まず、1つ目の意味は、誰かが間違いをしたり、何かを頼んできたときに、それを許してあげることを言うんだ。例えば、「今度だけは勘弁してやる」って言うときは、今回だけはその間違いや要求を許してあげるよ、って意味になるんだ。また、「保証人になる話は勘弁してもらった」と言うのは、保証人になるという要求を断った、またはその要求をしてくれないように頼んだということを示しているよ。
2つ目の意味は、物事のいい点や悪い点をじっくりと考えることを指すんだ。例えば、「心身の不完全は…其人の罪にあらざれば此辺の勘弁最も大切なる事なり」〈福沢・福翁百話〉という文章は、人の心や身体の不完全さはその人のせいではないので、その辺りのことをよく考えることがとても大切だ、という意味になる。
3つ目の意味は、物事をうまくやりくりすることを言うんだ。例えば、「所務の勘弁上手の人なれば」〈甲陽軍鑑・三二〉っていう文章は、仕事などのやるべきことを上手にこなす、計画的に行動する人のことを示しているよ。
それと、この「勘弁」っていう言葉は、「勘辨」とも書くことができる。でも、現代日本語では、「勘弁」という書き方が一般的になってきていて、だから、「勘辨」という書き方は少し古典的な感じや、より深い意味合いを持つ文脈で使われることが多いんだ。
要するに、「勘弁」という言葉は、人が何かを許したり、物事をしっかりと考えたり、うまくやりくりしたりすることを表しているんだね。
勘弁(かんべん)の使い方
勘弁(かんべん)の例文
- スピーチをする話は勘弁してもらいました。
- 健太くんの態度には勘弁できない。
- 今日は疲れたから皿洗いは勘弁してよ。
- 魚は苦手なので勘弁してください。
- こんな人通りの多いところで泣くのは勘弁してよ。
勘弁の文学作品などの用例
「ご勘弁ください」とは?
「勘弁」は、「ご勘弁ください」という表現で使われることが多いです。
「ご勘弁ください」は、「ご~ください」で相手に要望や懇願を丁寧に伝える言い方です。
「ご勘弁ください」は、
- 相手から自分に関する話をしつこく聞かされて、もう結構だ、やめて欲しいという気持ちをこめて言う。
「その話はもうご勘弁ください」 - 相手の非常識な要求に対して、どこまで本気なのかと疑いながら、丁寧に拒否する。
「これ以上の値引きはご勘弁ください」 - こちらの過失で相手に迷惑をかけ謝罪するとき。
「悪気があったわけじゃないんです。どうかご勘弁ください」
というように使います。
この場合の「勘弁」とは、許してもらうとか、見逃してもらうことを意味しているよ。
要するに、もし何かミスったり、困った時に、相手に「まあ、見逃してや」と頼む時の、ええ感じの言い方やんな。
二つ目は、物事が良いか悪いかをしっかり考えること。そして三つ目は、物事を上手くやりくりする、つまり「工夫して解決する」って意味があるんだ。