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「間髪」の意味と使い方や例文!「間髪をいれず」とは?(語源由来・類義語・対義語)

間髪の読み方・意味とは?(語源由来・類義語・対義語)

意味

【二字熟語】
間髪

【読み方】
かんはつ

『小学館デジタル大辞泉』では、「少しも余裕のないこと。また、そのさま」と説明されています。一般的に広まっている「かんぱつ」という読み方は誤読に当たります。

【意味】
「間(かん)、髪(はつ)を容(い)れず」の「間髪」を一語化したもの。

二字熟語の博士
「間髪」という言葉は、「間(かん)、髪(はつ)を容(い)れず」という表現から生まれた言葉だよ。

これは非常に短い時間や、一瞬の隙間さえないという意味で使われることが多いんだ。

助手ねこ
ほぉ〜、そやから「間髪を容れず」という表現で、「ほんのちょっとの時間もない」って意味になるんやな。

すぐに、あるいは一瞬も待たずに、っていう感じで使うんやろ。これは、すぐさまっていうニュアンスを持ってる言葉やな。

【語源・由来】
「文選・枚乗・上書諫呉王」

【類義語】
咄嗟に、即座に、間一髪

間髪(かんはつ)の解説

カンタン!解説
解説

「間髪」という言葉は、非常に短い時間、あるいはほとんど余裕がないことを示す表現なんだよ。元々は「髪の毛一本ほどのすき間もない」という意味からきていて、そのことから「少しも余裕がないこと」や「そのさま」を表すようになったんだ。

たとえば、誰かが何かを言った直後にすぐに別の出来事が起きるとき、それを「間髪をいれずに〜した」とか「間髪もなく〜した」と言ったりすることがあるね。これは、「ちょっとも待たずに」「すぐに」っていう意味で使われているんだ。

「間髪をいれず答える」というのは、質問された瞬間にすぐに答えるっていう意味になるよ。待つ暇も、考える暇もなく、即座に何かをするときにこの表現が使われるんだね。

ただ、注意して欲しいのは、「間髪」の正しい読み方は「かんはつ」なんだ。時々「かんぱつ」と間違って読んだりする人もいるけれど、それは誤りだから気をつけてね。

だから、この「間髪」っていう言葉は、何かが瞬間的に、あるいは非常に速く行われる状況を示しているんだね。

間髪(かんはつ)の使い方

健太
昨日、近所で火災があったんだけど、間髪を入れず、保険会社の人が調査をしていたよ。
ともこ
間髪を入れずに調査しないと、風雨で現場がめちゃくちゃになってしまうものね。
健太
分からなくなると、保険の支払いの程度が判断できないよね。
ともこ
火事にあった方としては、少しでも多くの保険金が欲しいわよね。

間髪(かんはつ)の例文

例文
  1. ともこちゃんは健太くんの発言に、間髪切り替えした。
  2. 間髪質問に答えるともこちゃんは、頭の回転が速い。
  3. イノシシが突進してくるのに気が付いて、間髪飛び退いた。
  4. 強烈な張り手で怯んだ力士を間髪を入れずに押し出した。
  5. 退職後間髪を入れず再就職したところを見ると、引き抜きがあったのかもしれない。

「間髪をいれず」とは?

間髪」を用いた表現の一つに「間髪を入れず」があります。

間髪を入れず」は、元々は「間髪を容れず」と書きました。

本来は「間、髪(はつ)を入れず」と書き、間に髪の毛一本も入れる隙間が無いという意味から、少しも間を置かずに、すぐさまという意味です。

二字熟語の博士
「間髪を入れず」という言葉は、元々「間髪を容れず」と書かれていたんだ。

これは「間に髪の毛一本も入れる隙間がない」という意味で、つまり、一瞬も待たず、直ぐにという意味を持つんだよ。

助手ねこ
ええっと、それって言うと、「髪の毛一本分の隙間もなく」とかいう意味で、めちゃくちゃ早くってことやんな?

髪の毛なんて細いもんな、それすら入れられないくらいにピタッとやるっていう感じやね。サッと何かをする時や、ものすごく急いでる時に使うんやな。あ、これ、ピンときたわ!

慣用句「間髪をいれず」は、間(あいだ)に髪の毛ひとすじを入れる隙間もないことから、「即座に、とっさに」を意味します。そのため本来の意味から考えると、「かん、はつをいれず」と、間と髪の間を区切るのが正しい読み方です。

【例文】

  1. 攻撃された健太くんは、間髪を入れず攻撃し返した。
  2. 電話の呼び出し音が鳴り始めると、間髪を入れず受話器を取るから相手が驚く。
  3. 質問を予期していたかのように間髪を入れず返答した。