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「粛々」の意味と使い方や例文!「粛々と」と「淡々と」の違いは?(類義語・対義語)

【二字熟語】
粛々

【読み方】
しゅくしゅく

【意味】
①つつしむさま。
②静かにひっそりしたさま。
③ひきしまったさま。
④おごそかなさま。

【語源・由来】
「粛」は「つつしむ。おごそか。身をひきしめる。」

【類義語】
静粛に、しめやかに、おごそかに、密やかに

【対義語】
賑やかに、騒々しく、軽々しく

粛々(しゅくしゅく)の使い方

健太
ともこちゃんのクラスは自習だったんじゃないの?
ともこ
そうよ。
健太
自習の割に静かだったね。
ともこ
健太くんたちのような不真面目なクラスとは違うからね。粛々と自習をしていたわよ。

粛々(しゅくしゅく)の例文

  1. 健太くんは、毎日粛々と授業を受けている。
  2. 葬列が粛々と進む。
  3. 粛々と実務に励む。
  4. 私たちにできることは粛々とこの計画を進めるだけです。
  5. 難しいことは考えないで粛々と任務をこなした。

「粛々と」と「淡々と」の違いは?

粛々」は「粛々と」という形で多く用いられます。

粛々と」に似た語に「淡々と」があり
淡々と」は「あっさりしたさま。執着のないさま。淡白なさま。」をいいます。

粛々と」「淡々と」の違いは、

粛々と」・・・「真面目に」
淡々と」・・・「あっさりしたさま」

粛々と」は「真面目に」というニュアンスが強い言葉で、「淡々と」は「淡々と語る」「周囲の批判に対しても淡々としていた。」というように「こだわりなく、あっさりと」という意味で、「静かで落ち着いたさま」というニュアンスの言葉です。
また、「粛々と」は真面目に取り組むという良い意味で用いますが、「淡々と」は「落ち着いたさま」という良い意味と「感情の起伏が無く冷たいさま」という悪い意味でも用いられることがあるので使い方に注意しましょう。