閑散の読み方・意味とは?(類義語・対義語)
【二字熟語】
閑散
【読み方】
かんさん
【意味】
①しずかでひっそりしていること。
②する事がなくてひまなこと。
③売買・取引の少ないこと。
3つ目は、お店とかでお客さんが来なくて、あんまり商売がうまくいってないみたいな感じやな。これは、色んなシチュエーションで使える便利な言葉やね。
【語源・由来】
「閑」は「のどか。しずか。」「散」は「ひまな。」このことから「閑散」は「しずかでひっそりとしていること。」「ひまなこと」という意味。
【類義語】
まばら、森閑、ガラガラ
【対義語】
繁忙、混雑、多忙
閑散(かんさん)の解説
「閑散」という言葉には主に三つの意味があるんだ。
1つ目の意味は、「ひっそりと静まりかえっていること。」だね。これは、場所がとても静かで人の気配がほとんど感じられない様子を示しているんだ。例えば、「平日の閑散とした遊園地」というのは、休日にはたくさんの人で賑わっている遊園地も、平日にはほとんど人がいない、静かな状態を表しているよ。
2つ目の意味は、「仕事がなくて暇なこと。」これは、特に仕事がなくて手持ち無沙汰な様子を指しているんだ。例えば、「閑散な日を送りかねて」〈藤村・千曲川のスケッチ〉というのでは、何もすることがなく、暇な日々を過ごしていることを示しているよ。
3つ目の意味は、「売買・取引などが少ないこと。」これは、経済やビジネスの文脈で使われることが多いよ。例えば、「不景気で閑散な市況」というのは、経済が良くないために、商店や市場での売買が少ない状態を表しているんだ。
また、「閑散」という言葉自体は、名詞や形容動詞として使われることが多いけど、「と」をつけて「閑散と」として使うこともできるよ。この形だと、副詞として動作や状態の様子を具体的に示すことができるんだ。簡単に言えば、その場所や状況がどれだけ静かで人や活動が少ないかを強調するんだ。例えば、「この図書館、閑散としていて静かだね」って言うと、その図書館がとても静かで、人も少ないっていうことがよくわかるよ。
だから、「閑散」という言葉は、何かが少なくて静か、または活動が少なくてひっそりとしている状態を表しているんだね。
閑散(かんさん)の使い方
閑散(かんさん)の例文
- 乗降客数が減って、駅は閑散としている。
- まるで深夜のように閑散としていた。
- 場内は閑散として、駐車場にはまばらに車が止まっているだけだった。
- 炎天下の公園は、昼間にもかかわらず閑散としていた。
- 味も接客も悪いその店は閑散とした状態だった。
閑散の文学作品などの用例
-
・・・そうした処は、旅館の閑散をも表示する……背後に雑木山を控えた、鍵・・・ 泉鏡花「貝の穴に河童の居る事」
「閑散とした状態」とは?
「閑散」は「閑散とした町」「閑散とした冬の海水浴場」のように「閑散とした〇〇」という使い方をします。
「閑散とした状態」とは、「ひっそりとして静かな状態」をいいます。これは「静かでいいね」という意味ではなく「さびれている」という悪い意味で用いられる語です。
この「閑散」というのは、のんびりとした静かさではなく、さびれてしまったというネガティブな意味合いで用いられることが多いんだ。
要するに、静かなのはいいことやけど、「閑散としてる」は、ちょっとさびしすぎて困るって意味なんやな。
2つ目は、仕事がなくて暇な様子。そして、3つ目は、売買や取引がほとんどない状態を言うんだ。